＠渋谷 青山円形劇場(2011/11/12-27 ステージ)
全指定 前売4000円 当日4200円 プレビュー11/10公演 前売3800円 当日4000円
＠大阪 ABCホール 12/2-4
作・演出：前川知大 舞台監督:谷澤拓巳 美術:土岐研一 照明:松本大介
音楽:かみむら周平 音響:青木タクヘイ 衣裳:今村あずさ ヘアメイク:西川直子
演出助手:大堀光威、福本朝子 制作:中島隆裕、吉田直美
演出部:棚瀬巧、渡邊亜沙子 文芸部:結木佐人、春謡漁介
宣伝美術:末吉亮 宣伝イラストレーション:吉責恵 舞台写真:田中亜紀
助成:文化芸術振興費補助金(トッブレペルの舞台芸術創造事業)
主催:イキウメ、エッチビイ
出演：
加茂杏子 ：生田結(草一の娘。）
有川マコト：生田草一(結の父。)
岩本幸子 ：奥寺純子(克哉の姉。)
森下創 ：奥寺克哉(純子の弟。事件を起こして失踪。)
大窪人衛 ：奥寺鉄彦(純子の息子)
盛隆二 :曽我征治(ノクス。玲子の夫。区役所職員。）
伊勢佳世 :曽我玲子(ノクス。結の母親。）
安井順平 :金田洋次（ノクス。医師。草一と同郷で玲子の友人。)
浜田信也 :森繁富士太(ノクス。見張り番。）
2011/11/19(土)大雨 1:07-3:08PM(2'00)ロビー側前方 客席ほぼ満員(200人)
客層：20-30才中心、大人寄りに幅広く。男女半々。単独客多め。
客入れ：6/8ブロック使用。ロビーと平行しての前方後円墳型舞台。収録カメラは
円墳先に集中。折り込みチラシそれなり。パンフ □18cm 3ページ。物語背景、
顔写真付き配役、スタッフ、予定。次回公演 5-6月 新作 演出：小川絵梨子
東京、大阪、福岡。物販。DVDなど。 カーテンコール2回1分 長く続き。
舞台。前方後円墳。黒い床に朱色ののたうつ荒い軌跡。杭のようにポールが
とこどこ。ベンチやカウンターを時々に設置。
お話。バイオテロで破壊された世界。生き残りの中には不老不死の超人として生まれ
かわった者がいた。弱点は紫外線、昼間は活動をできない。そこからホモ・ノクセンス
（夜を生きる人）、略称ノクスと呼ばれ。通常の人間をキュリオ（骨董品）として
差別、やがて世界を席巻するようになる。と「地球最後の男」をモチーフにした
らしい世界。
舞台は長野の荒廃したキュリオの集落。和解と救済の手をさしのべるノクスの役人、
転生した村出身者と村人は対立と交流を重ねる。ノクスに転生しようとする者と異を
唱える者、ノクスとキュリオで友情を交わす者、親子世代での隔たりなど、諸相を
描く群像劇。
割り切れない人間の諸問題を、ＳＦ仕立てで問い直す野心作。視点は超人類、まず
そこから人間の欠点や問題を炙り出し。そこで一気両断とせず、超人類の失ったもの
や、愛すべき人間の良さも浮き彫りにして、単純に解決させず。価値感も愛情も多様
でそうであってこその人間だと考えさせるものとし。と、分厚い内容もテンポよく、
個性的なキャラと役者芝居、シンプルで小気味の良いステージングで魅せ。なにより
ぶっとんだＳＦなホラの面白さがスパイシーな薬味として効き、より面白くみるねこ。
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