＠横浜 STスポット(2012/4/19-24 9ステージ)
http://www.stspot.jp/guide/access.html
全自由 前売3000円 当日3300円 ペア前売5400円 学生2000円 高校生以下無料
＠熊本 早川倉庫 4/27-29 3ステージ
作：ソポクレース「アンティゴネー」×つかこうへい「寝盗られ宗介」
演出・美術：神里雄大 照明：黒尾芳昭 音響：高橋真衣
映像撮影：ワタナベカズキ 写真撮影：富貴塚悠太 演出助手：小野正彦
制作：急な坂スタジオ 主催：岡崎藝術座・STスポット
出演：
武谷公雄、鷲尾英彰、稲継美保、山縣太一[チェルフィッチュ]
2012/04/21(土)曇 2:04-3:11PM(1'07)中段中央 客席超満員(45人)
客層：学生と20-30歳代中心、女性7割。
客入れ：開演定時15分前開場。開場時20人ほど。ベンチ4列、椅子1.5列。
前から埋まる小劇場演劇客層。目一杯で通路補助追加。折り込みチラシそれなり。
パンフ B4両面 四つ折り 挨拶、演出ノート、スタッフ。神里雄大、横田創(作家)
対談収録。あらすじと相関図1枚。 物販。台本500円。フライヤー原画を展示、
即売中。タイトルは、「アンティゴネ−」のためのスケッチ、能舞台
カーテンコール1回1分。
いつも奇想天外、岡崎藝術座の時空を越えた？原作カップリング公演。
舞台。白の劇場、正面に作家自作ペイント一面。タイトル「憩いの記憶に沈める海と
閉じこもった町、伸びる手」。右手に海、左手が町の2分構図。床の真ん中に緋毛氈。
お話。オイディプスとその母との娘アンティゴネ。叔父の新王クレオンの禁令に背き、
戦死した兄の遺体を埋葬したため、幽閉され、自害してしまう。
東北専門の旅回り一座。座長の女房・看板女優レイ子は、ことあるごとに他の男と
駆け落ち。必ず戻り、心通じてるのはわかるだけに、座長は訳がわからない。ため、
駆け落ち相手の男支援（嫁いびり）な自虐的奇行に走る。
構成。我に帰った作家が私的解剖実験を役者の身体で実行。いつのまにか、アンティ
ゴネ。責任とやるせなさ、激高をキーに寝盗られ宗介へ移行。あとはテーマに戻る
ジャズな展開。
よくわかんないけど、あれこれ面白い、世にも珍しいアバンギャルド演劇。言葉、
ついで身体ぶりで内面を表現したいのかな？、なパフォーマンスが連綿。発話は
刈り込んだ原文どおりも、身体ぶりとの関係が判然とせず。チェルフィッチュは無為
な行為だけど、なにかありがなくすぐられ加減があって面白いねこ。
前半何度か「何かを考えるということをみせるだけ」とのニヒルなパフォーマンス
批評ともとれる言葉。のようなものをみせるだけと開き直って、演出は自由気ままに
不自由を表現。世にはびこる感動を装う、誘導する演出とは真逆の、観客にとって
意地悪なあれこれ、またスラップスティックを失笑苦笑しながら、みるねこ。
今やアートとパフォーミングアーツにしかできない、確固たる無神経な表現、大人な
楽しみがあって、感動したりするねこ。
どうやろうとも変わらない、原作の言葉の力も改めて感じさせ。後半のつか芝居は
特に。役者。身体表現に秀でた、個性あるパフォーマぞろいで見応えあり。滅私奉公
な奮闘ぶりに拍手。そして、どう演出しようと、変わらない持ち味を楽しむねこ。
山縣さんのいい加減さ、武谷さんの愛嬌含みの色気、鷲尾さんのしなやかさ、
稲継さんの不敵な佇まい。
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