脚本：前川麻子、高木登（鵺的） 演出：寺十吾(A)、前川麻子(B)、高木登(C)
ほか、データはCプロレポート参照
出演：
瀧川英次：男
前川麻子：女（男の元妻。現男の弟の妻）
2012/11/1(木)晴 8:02-9:11PM(1'09)最前より 客席7割（40人）
客層：男性過半数、20才〜中年層までとりどり。
客入れ：開場時数人。カーテンコール１回。
一つの作品をキャストと演出を変えて上演する試み。寺十吾演出にて。
舞台。床は本箱転倒して散らかり。中央にコタツテーブル。上手、シンク・冷蔵庫と
玄関。中央に窓と暗闇。下手に押し入れ、ブルーシートに覆われた段ボール箱。
一部黒いビニール袋が覗き。
ブルースが聞こえてきそうに黄昏れてムーディ、傷ましくすえたような終末演出。
リアルな空間演出あれこれ。締め切られた小部屋に西日が刺し、やがて死の国の
ように白白とした蛍光灯が灯され。蝉の音、あそぶ子供らざわめき、通過する電車音
放送や宣伝車のアナウンス。男は場繋ぎで劇的音楽を無駄に流し、虚無感と閉塞感を
いや増し。視線だけでなく、ふれる、手を握るなど肉感的。また、逆にラストは
劇場後方に去って行く女を起たせて、距離感を増し。男役瀧川さんは若やぐ肢体を
もてあます感があって、青春残酷物語な痛ましさを増して○。女役前川さんは
Ｃキャストより柔らかくほぐれて、少しは甲斐甲斐しい。不安の心情をよく現して○。
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