＠池袋 シアターグリーン BIG TREE THEATER(2014/8/20-25 8ステージ)
http://www.theater-green.com/
全指定 前売5000円、当日5500円
作・演出：市村直孝[BOTTOM-9] 照明：原田保 音響：角張正雄 美術：松本わかこ
チラシ・写真：石川純 宣伝美術:竹内康人 製作・企画：劇団AUN
出演：
吉田鋼太郎：有馬新五郎（仕出し屋「有馬亭」を営む有馬家当主）
森瀬恵未 ：有馬きく（新五郎の妻）
長尾歩 ：有馬みつ（長女）
長谷川志 ：有馬新一郎（長男）
谷田歩 ：有馬伸次（次男）
斎藤慎平 ：有馬信吾（三男）
岩倉弘樹 ：飯山藤八（有馬亭の隣家、飯山家前当主）
工藤晶子 ：飯山はつ（藤八の妻）
横田栄司[文学座]：飯山藤太（長男）
千賀由紀子：飯山やよい（藤太の妻）
佐々木絵里奈：飯山ちよ（長女）
沢海陽子 ：辺見せん（新五郎の亡き兄嫁）
前田恭明 ：辺見栄之進（長男）
金子久美子：辺見ふく（栄之進の妻）
谷畑聡 ：迫田幸吉（辺見家近隣の若者・長男）
伊藤大貴 ：迫田幸助（次男）
寺本晃輔迫田幸平（三男）
星和利 ：別府俵左衛門（郷の翁）
坂田周子 ：別府はる（俵左衛門の亡き息子小平太の妻）
北島善紀 ：松山信吾（警視庁二等警部）
大塚明夫 ：桐野利秋（元陸軍少将・西郷隆盛側近）
杉本政志 ：郡司幸長（元近衛軍中尉）
飛田修司 ：緒形成朋（鎮台兵指揮官）
山田隼平 ：政府軍鎮台兵
松本こうせい：有馬新三郎（有馬酒造若社長）
前田恭明 ：有馬藤次郎（新三郎の叔父）
工藤晶子 ：有馬つね（藤次郎の妻）
岩倉弘樹 ：有馬栄吉郎（新三郎の叔父）
金子久美子：有馬ゆきえ（新三郎の叔母）
星和利 ：幸蔵（有馬酒造の杜氏）
谷畑聡 ：清二（幸蔵の一番弟子）
飛田修司 ：益吉（杜氏見習い）
山田隼平 ：注太郎（杜氏見習い）
林蘭 ：伊集院ゆり（有馬酒造事務員）
2014/08/20(水)晴 7:07-10:20PM(1'26/休16/1'27)後方中央 客席超満員(200人)
客層：20-30才代中心に女性7割。おじさん結構。
客入れ：通常客席 中程通路に補助椅子1列。折り込みチラシそれなり。
パンフ A5オールカラー 3ページ。物販。ゆかりの麦焼酎 3000円。過去公演DVD。
10:16PM終演、カーテンコール2回4分。
シェイクスピア専門のAUNが若手小劇場劇団の和製時代劇、演出も委託という異色
上演。作品への惚れ込みぶりはパンフに伺え。一昨日までカッコー巣の上で 兵庫
公演に出演(ワープした気持ちとか）では演出は無理も納得。
舞台。庭に面した純日本家屋。床は板張り、襖障子と縁側。下手に土間、あがり
かまち。
お話。明治初期・薩摩。山鹿の里で仕出し屋を営む有馬家。代々の自家製委焼酎
「じごろう(田舎者の意）」の評判もよく、慶事、来客のもてなしに欠かさず。
折しも最後の内戦・西南の役 前年。地元に根ざし慎ましく暮らす人々だったが
否応なく戦禍に巻き込まれてしまう。
良作・好舞台。心優しくも、しっかり骨太に描く歴史と人間ドラマの素敵。さまざま
な性格、事情をもつ人々、すれ違いも包む大きさ、機微に富んだ物語、過不足の
ない会話の充実。シリアスな出来事もしばし共感の笑いとするコメディセンスあり。
造り酒屋設定なので、まず酒席となるのが愉快、幸福な世界を醸成。アンサンブル、
演出のリズムが心地良くて、3時間超も時間を感じさせず。とはいえカーテンコール
で、舞台連投の鋼太郎さんは初めて疲労の色が出。本番で感じさせないのはさすが。
いまやスタークラスの彼を始め、横田さんらの演技を間近で見られるのが嬉しいねこ。
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