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 iaku「walk in closet」

 @吉祥寺 吉祥寺シアター(2015/11/20ー22 4ステージ)
 http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/
 全指定 一般 前売3300円 当日3500円 U-22 前売1500円 当日2000円
 高校生以下 前売・当日共に500円
  @伊丹 アイホール 11/13-16 5ステージ

 作:横山拓也 演出:上田一軒[スクエア] 舞台監督:河村都(CQ)
 舞台美術:柴田隆弘 照明:葛西健一(GEKKEN staffroom)
 音響:三宅住絵(Quantum Leap*) 衣装:植田昇明(kasane)
 演出助手:鎌江文子、北山佳吾(iaku)
 宣伝美術・WEBデザイン:下元浩人(81 EIGHTY ONE)
 宣伝写真・舞台写真:堀川高志(kutowans studio) 制作:笠原希(iaku/ライトアイ)
 助成:芸術文化振興基金、アサヒグループ芸術文化財団
 出演:
 林 英世 :藤倉清美(母)
 池之上頼嗣[劇団ひまわり]:藤倉利弘(息子)
 や乃えいじ[PM/飛ぶ教室]:藤倉政次(父)
 福谷圭祐 [匿名劇壇]:平良(利弘のバイト先店主)
 橋爪未萠里[劇団赤鬼]:梓弓(同店員)
 岸本奈津枝:椿本(清美のママ友)
 緒方晋[The Stone Age]:小西(元体育教師)

 2015/11/20(金)晴7:35-9:10PM(1'34)中段中央 客席8割(160人)
 客層:大人よりに幅広く、コアな演劇ファン中心かな。男女半々。
 客入れ:階段踊り場で展示。折り込みチラシ厚め。パンフ A5 4ページ。
 物販。上演台本 いいね回数による時価とか。公演DVD。カーテンコール2回1分。

 ベストといっていい良質の会話劇を提供してきたiakuの最新作。
 舞台。斜に置かれた高床一軒家。屋根壁はフレーム、調度は本物。下手にダイニング
 テーブル、上手にリビングソファ。中央一段上がって窓〜上手に階段。
 お話。とある家族。ひとり息子と両親。洪水警報の夜、避難してきたしがらみのある
 元教師、マイノリティの噂のバイト先店長。性癖、愛と友情の問題から、差別と
 偏見の世界が浮かび上がる。
 
 セクシャリティの問題を糸口に、人間の存在、自分は何かを問いかける。単なる
 マイノリティと世界の問題に留まらない、深くて普遍性のある描き方に感心、感動
 するねこ。今回もここまでやるのかな、残酷な追い打ちがあり、ふへーとたじろぐ
 ねこ。でもそうしなければ人の根っこは描けないのかもとも。演出はオーソドックス
 個々人を過ぎずもしっかり描く。とこども笑いのさじ加減欠かさず。俳優はガチンコ
 の演技。主人公青年の揺れ、不器用な繕いを素直に出した池之上さん。得体の知られ
 ない無気味さ、緒方晋。自覚のない悪意を垂れ流す、岸本さん。素直さが悪意の形に
 なる哀しい、橋爪さん。守ろうとしてただ懸命、林さん。

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