＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2016/2/19-23 8ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由 一般3000円 U24（24歳以下）1500円 高校生以下1000円
はじめて割／はじめてペア割 半額
＠伊丹 AI・HALL 1/22-24 5ステージ
＠名古屋 東文化小劇場 2/11-13 4ステージ
＠豊橋 穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース 3/12-13 2ステージ
作・演出：平塚直隆 舞台監督：柴田頼克（かすがい創造庫、電光石火一発座）
照明：今津知也（オレンヂスタ） 音楽：いちろー（廃墟文藝部）
宣伝美術：小島達子（ELEVEN NINES）、大澤光弘
劇団スタッフ：中尾達也、古川聖ニ、河村梓、髙瀬英竹、寺島久美子、吉田愛
企画・制作：オイスターズ 提携：（有）アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
助成：芸術文化振興基金
出演：
田内康介：先生
横山更紗：女１
川上珠来：女２
大脇ぱんだ[劇団B級遊劇隊]：女３
2016/2/20(土）小雨 2:04-3:17PM(1'13)前方下手 客席8割(25人)
客層：20-30才代中心、あとおじさん。女性過半数。
客入れ：開場時10人。雛壇に椅子3列。折り込みチラシ厚め。パンフ A5 3ページ。
次回公演 10/22-30 三鷹芸術文化センターにて新作。物販。過去公演戯曲。
カーテンコール1回。
前回公演から2ヶ月内での新作、四都市ツアーという今回。
舞台。平台を斜に敷き詰め。下手に赤いイーゼルと画材、テーブル調度。上手外の
エレベータ、下手外の奈落入口も活用して、神出鬼没に出捌け。
お話。高校美術室、担当教師はコンテスト用の家族絵画を製作。女子生徒が相談と
現れ、同級生がゾンビになりそうだという。ゾンビを知らない教師はいい加減に
受け答えしてしまう。二人目三人目の女子生徒がやってくるが、伝言ゲームで食い
違うように、状況がおかしなことになっていて。
ちょっと無気味も、小気味よくスピーディなブラックコメディ。設定からヘンテコ
それが冗長する可笑しさ。おじさん教師と女子生徒じゃやむなしなディスコミュニ
ケーション会話のズレが地にあってなおさら。染み一つ無い明瞭な発声での対話が
無自覚な悪意の怖さを醸して上手し。余計なものを廃した、純粋な不条理劇の快作
と思うねこ。
アフタートーク 3:20-3:49PM(29)10数人居残り
寺十吾[tsumazuki no ishi]、平塚直隆
平塚 観てほしい人を呼ぶコーナー。呼ばないと観てくれない（と思っている）
寺十さん。久しぶりです。伊丹、名古屋と三都市ツアーのこと。
寺十（感想）興味深い、面白い。思っていたイメージと違っていた。ミザンス
（立ち位置）は細かく？。（つけてます）絶妙だった。意外と（いったらあれ
だけど）、綿密に創っている。背景が省略されたマンガ、そのうち無くなって
人物二人だけに。哲学ぽくもあって。誰でも描けそうで、ちょっと線が曲がって
いたりして、真似ができない。台詞が明瞭、身体に感情が入ると揺れるもの
だけど、それがない。あれだけ矢印がまっすぐだと気持ちがいいけど怖い。
平塚 アゴラだけ小さい、うるさくないかと思う。
寺十 (場所は）学校かと思うけど、そうかなと疑問をもってしまう。あれだけの
声量でやると、ここはどこかなと思ってしまう。でも、どこで観てもつくっている
ものがはっきりわかるのはいいこと。
平塚 （台詞は一言も間違わないようにしている？）そうです。
寺十 全て意図してできている気持ちよさがある。
平塚 回によってずれがある、きっちり決めているけどブレる。
寺十 ブレなくしようとしばりをキープする。体力を使うのがわかるので観てて
面白い。最近翻訳ものの舞台が多いのでしばりが多い。ともかく台詞は明瞭にと。
うちの座付き作家・すえひろけいすけと同年代。彼は（？が）美しい本を書くの
だけど、平塚さんのように賞が取れずに悔しい。
平塚 自分はずっと上の人で羨ましいと思っています。
寺十 すえひろの台詞はきちんと発声してほしいと思って演出している。
平塚 （女子高生役は年はどの位）21才と上は27才。女子高生はいじらしいけど
熱くていい、醒めてもいるし。
平塚 （今回の劇場は）使えるものは全部使った。
寺十 自分も劇団だと手の内がわかっているので、引き出しがなくて厳しい。
平塚 集客が厳しくて。
寺十 名古屋も東京でも同じ。いろんなお客さんにつく制作をしないと難しい。
学芸会的に観られてしまうかもしれないが、曖昧なことをハッキリやるのを、
同業者はもっと観ればいいと思います。
平塚 (長さ）集中できないので長編は短編の書き方で書いている。あれこれ入れる
のではなく、ワンアイデアで突き通すことをやってみたら、賞がとれるように
なった。
平塚 （高校生が好きなの？）熱くて好きです。
平塚 タイトルを最初に決める。（北村）想さんにそう教えられた。どうしても
伝わらない会話にしたら世代のギャップになった。タイトルに縛られて苦労する
ことはあるけど。先生に集約させた、最初は広がっていく話かもと思っていたが。
寺十 天野（天街）さんは最初と最後をしりとりのようにつなげるしばりを自分で
決めて書いている話。（上演70分）気持ちよく気持ち悪く終われる時間。
先生の絵が見てみたかった。平塚 見せる見せないで悩んだが、見せないことに
した。しばし絵の話。
寺十 面白い、あとはどうやって客に入ってもらうかが問題。
平塚 毎回違うので、気に入って見に来てくれたのにがっかりということも。
アンケートに二度と見に来ないとかかれたこともある（そんなこと書くんだ、
ヒドいね）最近は怖くてアンケートを読んでない。オイスターズ（牡蠣）は
当たり外れがあることからつけたので…。よろしくお願いします。
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