＠小竹向原 アトリエ春風舎（2023/12/14-24 13ステージ）
全自由 一般 前売4000円 前半割引 前売3800円 当日券300円増
学生割引 前売・当日3400円 WS＋前売券6800円
原作：太宰 治 作・演出：吉田小夏 舞台監督：みさわだいち(Team 連)
照明：伊藤泰行 照明操作：石渡沙妃 音響：泉田雄太 音響操作：秋田雄治
演出助手：牛窪麻衣 (フッカルネズミ) 制作：岩間麻衣子、川島隼
宣伝写真撮影：吉田小夏 宣伝美術：空 企画制作： 青☆組 (有)アゴラ企画・
こまばアゴラ劇場 主催：(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
助成：文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等活性化・ネットワーク強化事業
（地域の中核劇場・音楽堂等活性化） 独立行政法人日本芸術文化振興会
出演：
土屋杏文*：月嶋君子(日記を書く女)
蓑輪みき：月嶋俊子 (君子の義妹)
新部聖子[FUKAIPRODUCE 羽衣／少年王者舘］：月嶋園子(月嶋家の娘)、
樋口正子(樋口家の娘)、女 (読者)
細身慎之介[CAVA］：月嶋修治 (君子の夫、俊子の兄)
福寿奈央*：松澤千代(隣組長の女)
藤川修二*：松澤亀吉(千代の父)
矢部祥太：松澤実(松澤家の息子)、佐藤進 (松澤家に下宿する大学生)
トヨザワトモコ：松澤文子(千代の義妹、実の妻)
大西玲子*：樋口かね(家計簿をつける女)
代田正彦[★☆北区AKT STAGE]：樋口清介(かねの夫)
*［青☆組｝
2023/12/19（火）曇 7:32-8:57PM（1'25）前方下手 客席超満員（50人）
客層：2世代、20-30才代中心、男性過半数。
客入れ：感染対策。手指消毒任意。クッション付き低椅子1、雛壇に通常椅子5列。
補助椅子出し、桟敷とベンチは未使用。当日パンフ A5 3ページ。
物販。上演台本900円。カーテンコール2回。
4年振り新作本公演。2015年の短編朗読・青色文庫上演作の拡大版とか。
舞台。後方上手寄りにクロス掛けの平台、茶の間など見立てられ。後方壁に硝子玉？
の簾一面。両壁に丸椅子、待機役者座り。下手手前に本箱。
お話。太宰治の同名短編が元。一主婦が80年後に今の生活を伝えようと日記を
書き始まる。折しも、初回の12/8は太平洋戦争開戦日、戦時中の諸事共残されること
なって。
気さくで優しく、品が良いけど実はタフならしさ変わらず。激動の今のそれに強い
意志、負けん気も感じて愛しく思うねこ。一人称の太宰原作を拡げ、群像劇として
つづれ織りのように、細やかになだらかに仕上げ。かけがいのない貴重な日常、
愛おしい人への思いを笑いをまぶして朗らかに描くけど、ままならなくなる恐怖が
迫り、やるせなく、胸を締め付ける。日記を手にした過去からみた未来の読者を
配し、見守る観客とも3層で描き、冒頭、役者は1人一輪の白菊、牡丹を持ち、これが
後半束ねられて…と、祈りとたむけの光景に変わり、印象深く。終演後、続いている
生活、幸福と哀しみが薫るように残って、しみじみ沁みるねこ。
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