プロジェクトナビ「最後の淋しい猫」
＠名古屋大須・七ツ寺共同スタジオ (1996/4/16-23 9ステージ）
前売3000当日3300
作：北村
想 演出：天野天街 作曲：珠水 振付け：石丸だい子 美術＝田岡一遠
映像＝浜嶋将裕 音響＝ＫＡＮＳ
出演：北村想、佳梯かこ、小林正和、木村庄之助、田中知砂、金原祐三子、田井順三
田辺文美、中島由紀子、段丈てつを、千葉盛広、橋口友里、永井愛、井上美穂
大地亜矢子、川手淳平、小林隆朗、土井辰男、冨田亜希、松宮洋子（少年王者舘）
矢野健太郎（てんぷくプロ）
1996/4/21(日)3:15-5:25PM 晴 最前列より 客席超満員(160人、キャパ90)
東京に決別したプロジェクトナビ。その後、初めての名古屋だけ公演。しかも
名古屋の小劇場演劇を代表する、北村 想、天野天街（少年王者舘）つう巨星
のジョイント。スタッフは少年王者舘おなじみの面々。こんな凄い組み合わせ
公演での名古屋初観劇ねこ。
会場。名古屋駅から地下鉄。少し高め運賃な市営。少し時間あったので白川公
園？とか美術館とか。大須は観音さまがあるそう。浅草みたい。でも、古着屋
やらパソコン屋やら、やたら高校生くらいの子も多し。イベントとか多そうな
感じ。劇場外の街灯には、まだナビの前身：TPO★師団の看板。倉庫風。壁に
は酒天童子？やら藤娘、まねきねこやらの絵。当日券のお客一杯。何人入れた
のやら。中はタイニイアリスを一回り大きくしたくらい？。小林さんの掛け声
でヨイショ三回。ぎゅうぎゅう。高校生くらいの若い子からおやじまで、客層
とりどり。
お話。からだが「ねずみ」に蝕まれていくという少女アリス（佳梯かこ）。囚
われの彼女を救おうとする猫：少年六（松宮洋子）。不思議の国のアリス。ノ
アの箱船。千石イエス。唐十郎、寺山修司。・・・。拡散するイメージの中、
世界を撃つ少年の戦い。
うるうる、嬉しいねこ。不思議の天野ワールド全開。それもタイピカル。特に
前半。見事に体現するナビの役者達、◎。撒き散らされるイメージ、グー。
夏服の少年。蝉の声。ちんどん屋。怪しい大久保鷹もどき。血の結びつき。気
違いな反復演技。どすこい、ちょいな？な可笑しく素晴らしいダンス。
桟敷でお尻地獄状態の中、こころは鯛平目が舞い踊る天国嬉しさ。アンビバ
レンツねこ。演出の勝利なり。小劇場の楽しさ、久方味わうねこ。
後半になると、テーマらしきもの。なんかどうでもいいよな。そ言っちゃいけ
ないか。ちと、古さ感じる家族の拒否？、闘争も、この芝居では違和感は
なし。アングラ風味も嬉し。
役者。かこさんは愛らしい。小林さんは力の抜け具合が○。矢野さんはすごい
久方観る。怪しくとほほな感じ○。この回は北村さんじゃなく、天野さんが
登場。これは「はずれ」らしい。
次回は、5,8月に寿歌。11月に新作？。また観たし。と。少年王者舘は来春、
2年ぶり本公演するらしい。こちらも楽しみ楽しみ。
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