プロジェクト・ナビ「血と青空」
＠三軒茶屋・シアタートラム(1997/11/7-9 4ステージ） 全指定前売り3800当日4000
作・演出：北村想 出演：佳梯かこ 金原佑三子 小林正和 加藤利恵 黒田啓之
小林正和 咲田とばこ 小村庄之助 田辺文美 田中知砂 中嶋由紀子
段丈てつを 大地亜矢子 千葉盛広 土居辰男
1997/11/8(土)晴れ 3:00-4:50PM 中段下手より 客席ほぼ満員(200？人）
客層：20〜30才代中心、女性過半数。ナビのお客って感じの落ちついたお客。
客入れ：当日券、開演１時間前から。定席20ほどか。ここに列んで掲示ほしい。
久々。さよなら東京公演以来みたねこ（名古屋や湘南台公演、見過ごし。）
舞台。大きなグレーの雛壇。上手奧にベンチ、物干しにパジャマとタオル。傍らに
歪んだ十字架状の棒。背面、白バックに天井まで紺碧照明で青空。澄みながら微少
なもやあるよな透明度。
お話。ウィルスが関係するディストピア。孤立した病院にある人達の関わり合い。
見えている今、と見えないけどそこにある今の物語。
終わりと知った後のすがしさ、愛おしいここにある自分。この世にも果てがあるこ
とを知り、絶望。ウィルスや恋人とのことだったり。なんにせよ、だっておしまい
なんだものって知ることで、黒雲が晴れるよにして見える救い。そして直球に死ん
じゃたり、猛進したり、いつもどおりにの割り切り。ダメとわかってても理屈じゃ
なく、おばかに今を生き、なんかしようとする人達がかわいい。刹那の世界が美し
い。この世界から逝き、一転して意志ってのをもっちゃう少女Ｋ。ラストの長いモ
ノローグには皮肉というより、淋しい世界にマッチ１本な温もりと愛らしさ、感じ
たねこ。作家がなす言葉も小さな宝石みたいで素敵。ホン(1000円？）買えば良か
ったなあ。
その少女も１人で沢山。ナビ＠本多劇場のころって、独特の箱のせいか、宇宙の中
のここで行われてることって印象あり。俯瞰するよな視点は、近しいトラムでも同
印象。役者が個人じゃなく、大きく人代表って感じ。酷い出来事や状況も客観的で
クール、でも過ぎない透徹。なにより、ナビの舞台だなと思ったのはそんなこと。
毅然とした、かこさん、ひょこひょこした木村さん、山椒は小粒な、田中さんが見
られたこともまた嬉しねこ。
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