花組芝居「泉鏡花の天守物語」
＠新宿・シアターアプル(1997/1/30-2/4 7ステージ） S4800,A3000（当日座布団席含む）
原作：泉鏡花 演出：加納幸和
出演：加納幸和、桂憲一、大井靖彦 他18名
1997/2/2(日)晴れ 2:00ｰ4:00PM 後方通路・座布団席から 客席超満員(700+50人)
客層：20歳代＋年齢問わずなおねえさま方７割。みな花組好きって◎な雰囲気。
客入れ：ねこ当日券。開演一時間前で４０人ほど列。立ち見も。前方通路は花道
になるから、後方に。空気おざぶもって着座。後方で役者よく見えず残念、木原
・義経とお客の行進は、会場中見渡せて楽し。
花組１０周年。ねこ見始めたのは、櫻姫〜('88)からだったかしら。
舞台。舞台横いっぱいにイントレ：渡り廊下。灯籠は工事現場のランプ。床は黒
光り。舞台中央奥に扉。炎上してるかのような夜景、高層ビルの絵。後方のＰＡ
からは、吹きすさぶ風の音、サラウンド。
お話。魔性の姫君と人間の男性、ただ純粋な恋。誤解の生んだ苦難と思いがけな
い救済の物語。原作知らず？？ねこ。最後の陰陽法師？じじいは、何者？、何故
二人を救うのか。予習すりゃ良かった。
ひさびさフルメンバー（ですよね）。嬉しいお祭りな前半。ラップ乗りで踊る腰
元達。生首さえお茶目なアイテム。細かいくすぐり（妖怪が長舌で、てへへと頭
かくとか）なんて、とても好きねこ。笑いの内、妖しさ忘れずな味付けも憎い。
中入りは口上。役者一人一人のコメントにくすくす。一本締めでファン心一つ。
衣装など色彩に富んだ前半から、月と闇の陰影な後半。白馬騎士と赤姫、二人の
世界。ギター伴奏が○、泣き入ってていいス。と思ってたら、木原さんは乱入す
るし。白鷹役の植本さんは、トリ振りで愛嬌振りまくし。新感線な戦闘シーンは
あるし。ただ綺麗に止まらないのが○。花組のいいところ。
おちゃらけしても歌舞伎忘れずな昔と違う印象あり。花組なりの笑い、面白みを
前面に出した独自さ。古風な様式があったほうが、崩した面白みが際だち、○と
思うねこ。この路線で行くのかしら、どうかしら。
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