文学座 「雨が空から降れば」
＠新宿・紀伊國屋ホール (1997/10/30-11/9 13ステージ)
全指定前売り当日5000
作：別役 実 演出：藤原新平 出演：高原駿雄、金内喜久男、田村勝彦、
中村彰男、清水明彦、浅地直樹、入江修平、白鳥哲、倉野章子、富沢亜古
塚本景子、郡山冬果、目黒未奈、蟹江桃子
1997/11/7(金)晴れ 6:35-8:30pm(休憩10分) 前方下手から 客席ほぼ満員(400人)
客層：30〜50才代中心で上下幅広く。女性過半数。
客入れ：入口脇受付、お客混雑、もうちと整列誘導してほしい。6:30pm開演な新
劇・標準時間。標準勤め人には食事ができないどころか、間に合わない時間でわ
？。アトリエ公演（遠方のせいか？あちらは）同様、7:00pmにしてほしいところ。
別役実、書き下ろし、105本目？。冒頭とラストでタイトル曲をコーラス。
「スパイものがたり」の再演と重なったのは偶然、とパンフの別役氏文に。
舞台。下手、大きめ電信柱。に急こしらえの首吊り紐と床に箱の自殺セット。上
手、バス停標識とベンチ。雨を模した紐が天井から。全体暗めの色調。
お話。電信柱に首つり縄。なんか期待の人達。そこに流しの葬儀屋が来たこと
から、てんやわんや。通りすがりの者も、いつのまにか葬儀屋社員。商売熱心の
あまり、病院で勤務、殺人を試みるものまで出る始末で。
テンポ早く、すっと流す。後半、病院の混乱で笑い増長するのに効果。でも悪い
言い方なら、なれ合い、しまりがもひとつ欠けてる印象も。キリリと締めてこそ
別役さんのおばかが際だつと思うねこ。もの足りず。といっても、ずれた論理的
な会話の変さ、倫理が逆転したようなブラックさはとても楽しめたねこ。病院場面
のどたばた◎。死人を探す葬儀屋が最初に逝ってしまう皮肉も◎。別役芝居で
見せる、きまじめさがいい味わいの田村さん、○。
［月間一覧］
|