劇団方南ぐみ第15回公演「も〜たまらんッ！」
＠池袋・東京芸術劇場（小２） (1998/2/4-11 8ステージ) 全自由前売2800当日3000
作：樫田正剛 演出：方南久美
出演：飯田基祐、山崎パン、長野和也、山本由湖、中村房代、倉島淳司、大森博、
川縁良和、竹原智明、鈴木桂、伊藤貴明、積圭祐、保谷果奈子
1998/2/11(水祝）晴れ 2:05-3:50PM 前方より 客席ほぼ満員（300人）
客層：老若男女、幅広く。小学生、幼児連れもちらほら。客入れ：空いてる席を
詰めたり、適時誘導あり。
ホンは「将太の寿司」「いいひと。」を書いた樫田正剛。'94年に旗揚げの劇団。
舞台。市民球場の青空ベンチ。ホリゾントに薄く雲。黒板スコアボード、長椅子。
お話。総務部勤続21年の課長。転勤、最後の職場野球と感慨気合い。でも勝ったこ
とも無い、チーム。課員達のいい加減な試合態度に、思わずキレル課長。それをき
っかけ、誤解も加わり内紛騒ぎ。課長補佐をその気にさせてリコール署名が密かに
が、それも部外者の告白：課長の転勤とその思いのこと、で氷塊、もう単純な課員
達は課長擁護にころり転身。そんなこんなの内、盛り上がった滅茶苦茶試合も結局
１点差で敗退。がっかり。なんと課長が対戦相手のエリート課に転勤とわかってな
おさら。でも課長の心情をおもんばかって、いいお話しなお別れ。と思いきや・・。
安心できない、いいお話。特に勤め人のお父さんには。管理教育の教材にも使えた
りして。理性のみで動くわけじゃない課員達を嫌らしいほどにデフォルメ、わかり
やすい展開の中で描いてく。風説や周囲の動きであっさり変わる人のココロは、単
純だけど難しい。そんな問題提起も深刻に掘り下げず。ずっこけなベタギャグやキ
ャラ、勘違いやその場しのぎの展開で笑いにもってく。子供も楽しい外観だけど、
観る人によっては、結構生々しくシビアな娯楽作。
キャラがどの芝居でもほとんど一緒。今回もそう。シリーズものみたいに同じ登場
人物みてるよう。作家が当て書きしてるからなんだろうけど。千秋楽。カーテンコ
ール３回。ジェットで銀の切片飛ばし、マッチの曲でダンスな盛り上げ。
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