劇団Ｂ級遊撃隊「土管」
＠下北沢 ザ・スズナリ(1998/2/19-22 5ステージ) 全自由前売り2800当日3000
作・演出：佃 典彦 出演：山口未知、神谷尚吾、佃 典彦、木村庄之介、
斉藤やよい、行俊 励、山積かだい、池野和典
1998/2/20(金）雨 7:35-9:00PM 最前列より 客席ほぼ満員(150人)
客層：老若男女。小学生〜初老のご夫婦？まで。
客入れ：当日券入場は開演１０分前。雨の日、外で待つのはちと辛し。場内誘導は
適時。携帯注意はなし。黄色スタジャン・リプトンのお姉さん４人。並んでいらし
ゃいと律儀な。終演後、３種から１本プレゼントあり。
シュールな設定に等身大な人物の！？してるシチュエーションが面白い、Ｂ級遊撃
隊＠名古屋。３年振り東京公演。
舞台。舞台前後山なりに二分。前に砂原、後ろにキッチン。土管。が地面から天井
から突き出しの唐突不条理光景。砂原：キューピー人形、壊れた傘とかゴミ。キッ
チン：冷蔵庫、シンク、戸棚に野球ボールトロフィー、壁に野球選手ポスター。上
手が玄関とトイレのドア、下手にふすま障子。日常と異空間の同居が劇場に合って
○。
お話。二つの世界。は土管で繋がっている。子をもつ、やもめ（山口）は出来の悪
い中学生息子（池野）の話にならない進路指導に困惑。当の息子は不在、グレはじ
め。もう一つの場所にはへんてこりんな人達。土管フェチの男（佃）と婚約者の不
幸を呼ぶ女（斉藤）。なにものか探す男（神谷）と地図屋（木村）。がいて・・。
ここにいる人といってしまった人が「土管」で繋がる、季節外れの怪談！？。
演劇な時空飛び、さらり。日常にすっと同居させる不条理の飄々さ。くすくす笑い
ねこ。トビラの向こうにジャングル！？、なんかすごいものが！？。土管に寿司屋
！？、Ｈを連想させるそこの快感描写とか。みょうちくりんさ、とりわけ音の演出
がユーモラスで○。行き来が叶わない、こちらからあちらへの垣根が破られるラス
ト。約束破りの快感があって○。
ねたやら80年代演劇風。なれど、べたじゃないさらりとした味わいは今風。現実（
親の不在と子供の暴走など）を絶望だけじゃなく、希望の兆しとか願いをもって描
いて、後味○。暴走直前な子供を頭をぽんと叩いて戒める、復活した父親。その威
厳の良い加減な軽い表し方と、戸惑う子供にそんなこと感じたねこ。
役者。適度に肩から力抜けたり入れたりで○。神谷さん。飄々の中、意志の強さ感
じさせるとこ○。木村さん。いるだけで面白い。べたギャグもこの人だと笑える。
佃さん。ちと油っぽさが抜けたようで○。
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