花組芝居「泉鏡花の日本橋」
＠三軒茶屋・シアタートラム (1988/5/13-31 21ステージ）
前売り当日共 指定4800（男性4600学生3800は劇団予約のみ）
原作：泉鏡花 構成・演出：加納幸和
出演：加納幸和（お考）、山下禎啓（清葉）、桂憲一（葛木）、佐藤誓（笠原）、
水下きよし（赤熊）、北沢洋、溝口健二、八代進一、大井靖彦、横道毅、
嶋倉雷象、高荷邦彦
1998/5/16(土)晴れ 1:05-3:15PM 中段から 客席ほぼ満員(240人）
客層：ご贔屓の20才代女性：６に、ご近所の方々：４？な老若とりどり。
客入れ：チラシにあった「なりきり芸者さん割引（当日券）」対象の人はあり？。
ネビュラで前日予約あり、便利。パンフ(800円だっけ）は浅丘ルリ子さん加納さん
対談収録。
鏡花シリーズ？第４弾。物の怪はでないのふれこみ。
舞台。セリを仕込んだ床から、左右４層高さの立体的舞台。両お座敷に中央川な、
妹背山みたいな配置。中央は離れたり、一体になったりで展開、人物心象メタファ
ーしたり。劇場の背面赤ストライプにブルー照明が印象的。
お話。大正。行方しれず姉への思慕から、芸者・清葉（山下）のもと通う、葛木（
桂）。は思いの丈を告白するも、通わず。傷心の身は偶然出会った、芸者・お孝と
通じる。なるも、捨てられたお孝の情夫（水下）の惨めな姿に転身、諸国巡礼の旅
にでる葛木。に出会えぬ苦しさ募り、狂態をさらすお孝。とある夜、愛憎つのりお
孝を手にかけんと、情夫は火事に乗じお孝の家に向かうが。
端正さに艶っぽさを乗せ、おちゃらけも忘れず。いい塩梅に楽しめる舞台。全編に
エモーショナルなとりどり音楽、音曲。日向敏文とか切な系ピアノ曲に、しっかり
情感を絡ませて○。鉄火なお孝・加納、気品もある女丈夫な清葉・山下がそれぞれ
魅せてくれて○。すっとした女形ぶりを堪能ねこ。ガジェットはちょこちょこ入れ
る控えめながら、舞台に間を空けさせず○。ちょび髭・芸者大行進、加納さんの一
言とか楽しいねこ。台詞は難し、結構雰囲気で聞くねこ。冒頭の背景、後半お孝の
もの狂いとか、お話と展開がぴんとこず。刈り込んでる？せいかしら。予習してゆ
けばよかったかなねこ。
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