Highleg Jesus PRESENTS「薔薇の連帯」
＠中野 ウエストエンドスタジオ(2000/7/6-9 5ステージ）
全自由 前売2,500円 当日2,800円
作・構成・演出：千葉雅子[猫のホテル]、新井友香、野村朋子[Highleg Jesus]
舞台監督：宇野圭一[至福団] 音響：秋山多恵子 照明：吉村俊弘
舞台美術：中村裕幸 スライド制作：野村朋子、湯澤幸一郎[天然ロボット]
衣装：高畑ともみ 小道具：石端幸子 演出助手：成川綾子
制作：高橋麗ほか 1話「おんなとつっくん」 2話「菊の運命(さだめ)」 3話「レッドゾーン」
千葉雅子 ：ミチ（ツカサの母） 品子（控えめな人） 橘アケミ（プロレスラー）
新井友香 ：ケーコ（ツカサの姉） 看護婦、母 天童ヨウコ（アケミとタッグ）
野村朋子 ：ナツコ（ツカサに好感）ヤエコ（品子の大親友） 後藤（敵）
湯澤幸一郎：レイジ（ケーコの昔の）医師[ワタル]（ヤエコの昔の）？（仲間）
小林健一＊：ツカサ（愛称つっくん）宍戸（荒くれ者） 和田ヨシユキ（好色漢）
山田伊久麿：山下（タクシー運転手）患者 ？（仲間）
＊[動物電気] 2000/7/8(土)台風一過 7:10-9:00PM(1'50) 中段より 客席超満員(120人)
客層：20才代前半中心におじさんおばさんも。女性過半数。関係者多そう。
客入れ：開場時１０数人と少。？と思ったら、関係者席３，４割。結局超満員に。
場内誘導随時。劇場構造上、奥詰めとなり。スライドはさほど使わないので、最前
列でも○そう。折り込みパンフ。今回企画について、野村さん文。キャスト、
スタッフ、予定掲載。物販。ビデオほか。湯澤幸一郎さんが本気で出張ホストする
らしく、ビラ置きあり。
ＨＪ野村朋子が、腰は低いけどおばさんな我の強さをもつ二人（失礼か）に声を
かけたよ、企画。三人で三作品書き下ろし、男性ゲストをつれての趣向。
舞台。四角の同心円のついたて、青と赤が袖に連なり。間に女性マネキンが裸体で
ポーズ。
お話。三話幕間にショーおまけ。〜探偵家業〜チャーリー（湯沢）のエンジェル達
大活躍。メキシカンなひげ男（山田）がボーイな秘密クラブ潜入とか。仕事が終わ
れば、スリーディグリーズで歌い踊り。もう趣味趣味。
第一話「おんなとつっくん」 ばつ一な女達の親睦会ときてみれば、ツカサ（小林）と
見合いもどき（彼に好意はもってるけど） 困りますとナツコ（野村）。それよりなに？
、ツカサ母（千葉）と姉（新井）は彼を甘やかし三昧。目が点になるほどに。憤りな処、
思いもよらず姉・ケーコの家出亭主（湯澤）登場。だめと知りつつ、離れられない
演歌なケーコ。なんかなあと嘆息するツカサ、ナツコ。は二人残されても仲良し。
とツカサの母の姿がみえず、もしや滝壺投身？。
〜ヘブン〜湯沢さんリードボーカル、マイクくわえて妖艶。バックボーカルの二人
はさておき。第二話「菊の運命（さだめ）」いつも一緒の品子（千葉）とヤエコ（野村）。
品子の母親（新井）は寝たきりに、でも彼氏がいるからと品子。町内で動物狩りを
するワイルドな宍戸（小林）に一目惚れヤエコ、彼を横盗り。幸せなヤスコ、一方品子
は母親が亡くなり、安堵とともに意気消沈。おまけにアヌスが痛くなる始末。でも
美しい局部といってくれた医師（湯澤）と恋に落ち、幸せ。一時は母親に死んでと
願った故の祟りと思っていたけど。ところが不幸は繰り返す。ヤスコと医師は旧知
品子とは正反対に醜いヤスコの局部の「魅力」に抗しきれない医師。二入は愛欲に
はまり、その現場を宍戸目撃、錯乱して事故死。品子は一人取り残され。丑三つ時
恨みの五寸釘する品子。しかし、ヤスコ先手必勝、品子は友情を口にしながら死。
品子のわら人形をみれば医師の名。ヤスコを恨んではいなかったのだ。変わらない
その友情。変わってしまったヤスコは悲しみと自責の念を感じるのだった。
〜パリの伊達男〜いにしえのJUNEしてる湯澤と小林、アランとジャン。平成のカサ
ノバ（だっけ）さ。小林はどうあっても上半身裸で熱演。第三話「レッドゾーン」。
女子プロの二人アケミ（千葉）、ヨウコ（新井）はいつも一緒のタッグチーム。いい
年の二人は次の試合が勝負処。とくにアケミは膝を壊して、なんかあればもう引退
の瀬戸際。いつものように口喧嘩。ヨウコの口から彼氏ができた、試合をやめたい
の言葉。憤りのアケミ、とっくみあいの喧嘩。と子供がいるからとヨウコまた爆弾
発言。もうどうするのよ、とアケミがっくし。そこに女とみれば手当たりしだいの
先輩レスラー・後藤。アケミを指導と打擲、自分の女と傲慢。最低男でもいいのと
アケミ。ヨウコ、さらにがっくし。言い争い、堕ちてしまえばと蹴り喧嘩、とどめ
に敵方のレスラー（野村）が乱入。ヨウコ流産、アケミは膝を壊れ、もうおしまい
しかし、どん底で不思議と再起の志、二人は死地なマットに向かうのだった。
舞台、客席どっちもお楽しみ。女のイヤな部分をこれでもと描いて、泥沼万歳世界
過ぎて悲しく、アイロニーととほほ笑いへの転化も忘れず。女優三人の過剰なバト
ルがお楽しみ。業が深すぎ、毒気ありすぎな新井さん、メリハリぶりがマンガして
る野村さん。そして、今回女優全開の千葉さん。得意？のリアルおばさん演技に
くわえ、シュールな死体目を閉じても開けっ放し）など、作・演出してる自身劇団
でみられないあれこれ○。たまにはこんな風に演技専門してほしいねこ。添え物な
男優にもちあじ。小林さん。テンション高で脱ぎたがり。湯澤さん。歌うまい、
妖しい。いい男過ぎなのが逆に損してるかしら。山田さん。この人もマンガなり。
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