本間しげる「ほぼ毎月ライブ（７月）」
＠中目黒 ウッディシアター中目黒 (2000/7/20-23 6ステージ)
全自由 前売3,000円 当日3,500円
作・出演：本間しげる 演出・映像監督：大根仁 照明：青山さつき
音響：金森祥之 メイク：佐藤之美 制作：藤森百合香
スーパーバイザー：田澤博
2000/7/23(日)猛暑 5:05-7:05PM(2'00) 中段より 客席満員(90?人)
客層：老若男女、とりどり。
客入れ：開演１時間前から整理券発行。ほとんどの客は開場後到着、ゆったり
埋まる客席。ベンチ２列、椅子５列。ゆるめの雛壇状、舞台が近いので観がたい
ことはなし。場内誘導適時。折り込みパンフ。ねたについてコメント、スタッフ
など。物販。９月公演のチケット、幕間ビデオ選集(97年製作2,800円）。
年１、２本ペースで一人芝居ライブを続けていた本間しげる。なにを思ったのか、
ほぼ毎月ライブ慣行＋ＨＰ開設とやるきな今夏。ファンとしては続けてほしい
ところ。なお、タイトルは糸井重里のＨＰ「ほぼ日刊イトイ新聞」のパクリとのこと。
会場。中目黒駅から中途半端に遠い、徒歩１０分。長い商店街、喫茶店、歯科医
併設のマンション地下。名の通り、木材内装の劇場で心地よし。客席より舞台の
方が広いのが贅沢な感じ。ここで次回は９月にライブ。楽しみねこ。
旧ねた４本の間に新しいの１本。旧作も一部改訂。つくりこんだキャラが魅力の
本間しげるならでわのラインナップ。旧ねたも嬉しいものあり。ライブを続ける
にはいい配分だろうし。
まるっきり変わっちゃう、多重人格一人芝居、健在。細かい観察眼での造り込み
はもう職人技。遊びと毒を忘れず、うふふなとこも好き。自分のことを無自覚に
棚にあげちゃう登場人物達。シニカルな笑いと共に、愛すべき情けなさ醸して○。
今日のねた
１オープニング 「力石」 (97年作改訂)
もみあげ、目ぱっちり、隈より深い黒な顔。赤い胸元ばってん紐シャツに黒ズボン
もう濃すぎな力石キャラだジョー。港のヨウコ、ヨコスカヨコハマ〜（野郎の脱力
コーラス、女子の嬌声付き）にのって男気な振り、決めぜりふでとほほ。水道の水
を飲んでるかい＞飲めなくなったら男をやめな。ラーメン屋にマンガ本なし＞男を
育てる場所がなくなったあ。ファンタ種類多すぎ＞昔は女はオレンジ、男はグレー
プと決まっていた。音楽からトランペットがなくなった＞ぱらぱー、サスケ！！
（以下ペットサウンドな曲メドレー）。歌舞伎座で近○サトが受付をしていた
のを、２Ｆから観ていた。忍耐で応対する彼女に感動＞近○サトは男のなかの男。
男はナポリタンにライス…といくつか。
・幕間ビデオ 浜崎あゆみの曲にのって商店街をあるく、なじみのキャラクタ達。
冒頭のあゆが似すぎ。ビューティフルライフ・途中下車の旅。紀行番組スタイルで
ビューティフルライフのビデオにナレーションな嘘ビデオ。病院の食堂でグルメ編
環境問題を語るやくざ、演歌に浜崎あゆみ（だっけ）を唄う。
２ベトナム戦争に行きたかったカメラマン (93年作)
雑誌ヌードの撮影。ノンポリの助手、モデルに説教はじめちゃいのカメラマン。
ジャングルで戦闘状態だと撮影開始。平和を説きながら、ベトナムに戦場写真家
としてすごい写真をとりたかったなあ、と。
・幕間ビデオ サラリーマン二人（どっちも本間）。や○みつるを読んでるという
と笑うと片割れ。文句あるのかと感に障って、言い争いも仲良しに。嫌悪感やら
ぬるさとか。ドラゴンアッ手話。ヒップホップに乗って手話で唄う。ビューティ
フルライフ・途中下車。豊島園で遊ぶ二人。迷惑な女、面倒くさいよー木村さん
と、熊倉○雄してるナレーションで忠告。
３キリストに説教する女 （新作）
２０才代後半女性。雑誌コラムニスト、そこそこ。町で見かけたあれこれに心で
コメント。知的でやり手、粋であることを照れとともに、なイケテル女を指向。
素直にはなせるのは人生の師匠なおかまだけ。いい男いないかと、歴史上なら
キリストみたいな。ドンと交通事故、念願のいい男と出会い、聞けばキリスト本人
という。無欲なキリストに、プロデュースしようかと表向き、実は求愛。でも
すれ違い。段々と情けない女になっていくコラムニスト。ばか女になれるのも、
女の甲斐性と結局晴れやか。ところで主人公が生還したかどうか、不明確なのが
含みをもたせて○。
・幕間ビデオ。海の家でいえーい、神様でーすとＤＪ開始。タメ口の合間に毒を
絡めて、おもしろし。ショウビズＴＯＤＡＹ。海外ＴＶ番組風に。自称アーティ
スト（スナップカメラマン）にインタビュー。だらだらと話を聞くけど、要領を
得なくて？？。なにをいっても無駄のよう。
４環境問題を語るヤクザ (90年作）
ベランダの蛍族、仲間入りしてるヤクザ。甥っ子か受験生に環境問題は大事話。
割り箸は使わない、象牙の箸などど、あっちを立てれば、こっちはな矛盾ばかり
でも強面顔じゃあ、反論しがたくて。
・幕間ビデオ。環境問題を語るヤクザ、が弾き語り。俺はホモとかつらはすぐわかる
ベンツに日の丸はいけない、ゲルマン魂が泣くとか。なんとか（環境問題、人権
問題を語る）放裸夢（フォーラム）。Ｑ＆Ａ。大化改新でイルカを殺したようです
＞あれは人間ですから、ご安心を。雑種という言葉はなんとかならないか＞宮内庁
では民間の血を入れるといってます。人形劇。父親の仕事は親方日の丸。今日も
街宣車で一括。父親の仕事は教師。日教組、右から読んでも。右から読むなと怒る
父親。犬を散歩するおばさん。犬ってもしかして人間？。ニングル外伝。植物状態
となった木の話し。環境問題を語るヤクザ。下ねた替え歌、自分で受けてしまう。
５日本列島改造論2000 (97年作改訂)
スーツの下はゴム合羽と長靴で会場入り口からどうもと舞台へ。腰に手ぬぐいの
おじさんは国会議員。地元への遊説。したしげに会場のみんなに声かけ。あること
ないこと、話し半分の話につづき本題。日本をどうするか、子供をどう躾るか。
やり直す。徴兵制を復活する、きっちりと子供達に教えこむ。政府がちょっと
無理をすれば、国内は整然とできる。コンビニをなくす、ＴＶは一家に一台と
する、など。エスカレートする論説、国土が狭い日本を船として、浮上させる。
結局は宇宙にとばし、月に移住する。２０年でやりますと公約。風刺と黒い笑い
あり。ラストの破天荒が生臭さをとって○。それほどしないと、お店は日本は
変われないのか、ともとれシビアな内容なり。
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