ベターポーヅ「ノイローゼ・ダンシング」
＠新宿・THEATER/TOPS(2000/12/15-19 6ステージ)
全指定前売り2,500円 当日2,800円
作・演出：西島明 振付：永谷亜紀 ［永谷亜紀 ＆danscapes］
装置：福島直美［空間工房タシブトフクシマ］ 照明：川原敬貴［ロンブル］
音響：江藤海平 衣装：キタサコ製作所
美術コーディネーター＋宣伝美術：東大路道恵 美術助手：藤原孝子
舞台監督：小嶋次郎［小嶋舞台］ 制作：川端宏美、米山有希子、多賀万希子
出演：
西島明 ：夫 （不眠症）
加藤直美：妻 （ノイローゼ、奇行癖あり）
猿飛佐助：あの男（言いくるめる謎の人）
山崎数如：店長 （「妻」やらがバイトする飲み屋店主）
渡辺道子：萩まどか（「妻」のバイト仲間）
阿部光代：Ｑ （「妻」のバイト仲間）
市川菜穂：玉置 （「妻」のバイト仲間）
松浦和香子：積木 （「妻」のバイト仲間）
伊藤千鶴、ザンヨウコ ：女１
川根有子、荒絵里世 ：女２
深掘玲子、大日向美名子 ：女３
須藤合愛子、今井智子 ：女４
今井智子、川根有子、ザンヨウコ［危婦人］、荒絵里世、大日向美名子、伊藤千鶴、
加藤弘子、須藤合愛子、深堀玲子 ［クロムジッパー］、
井口博子、斎藤朋子、武山充恵、戸張由里、平田しのぶ、山口卓子、米山由希子
［2000年度ENBUゼミ・西島クラス］ ：女たち
2000/12/15（金)晴れ 7:35-9:10PM(1'35) 後方より 客席ほぼ満員(130人)
客層：20才代中心、チープな中もおしゃれ忘れずなかわいい子多め。
客入れ：当日券。最後尾に空き席、ほか各プレイガイドの余り券を割り当ててる
模様。余裕はありそう。場内誘導適時あり。折り込みパンフ。Ｂ５両面４Ｐに
役者エッセイほか掲載。物販。劇団初のＣＤ−ＲＯＭ(800円MAC,WINハイブリッド）
ベタポ世界をめぐる対談、写真館、ほかいろいろでお買い得。ほか戯曲(1000円）
照明常時点灯のせいか、場内かなり暑し。上着は早々に脱いだ方が○。
ここらで一発渇をいれような？、ベタポらしからぬ意気込の今回。何回目かの永井
亜紀とのコンテンポラリーダンスとのコラボレーション。
舞台。明かりがはいればお花畑、なパステル淡色。中央の「オブジェ」に思わず
ほほえみ。緩く弧を描いた「壁」、上手にトイレな白い置き台、下手に洗面台。
お話。不眠症の男は今晩も民間療法。鶏を追いかければいいってな。ふらふら
しながら、妻の勤め先居酒屋へ。彼女はといえば、生活に必要がない奇行三昧。
詩人をかたる夫は勘違いの詩心を抱く始末。そこな店員、店主も変なひとばかり。
独りよがりに好き勝手、働いてるんだか遊んでるんだかな。言いくるめるて、
ちゃっかりの謎の男も含めて、とまどいぐるぐる渦潮。赤裸々な感情とか生理感
とかぶつけつつ、ああもうなんだかノイローゼに踊る夜。
他人事なすったもんだに意地悪な快感。へんてこさが感情移入不要と告げて楽天
気分。なんかもう気持ちよく楽しむねこ。いつものように登場人物はみんな変。
実はしがらみ抱えシリアスな訳あれど、じたばたする様はただのすっとこどっこい。
こぎれい顔して、ちょっとお下劣、欲望に恥ずかしげ。浮き世離れ、イノセンスさと
したたかさを混ぜこぜして、ちびっと危ういたまらない魅力あり。
話題のダンスは大人数群舞(20人位）でナイトメア。ユニゾン多様で迫力、へっぴり
腰の中も個性あれこれ。表立たない芝居部分をして、いままでベタポにない直裁さ
にふーんねこ。前後半でおんなじ振り付けなのがちょっと不満。
役者。西島さん。ダンサーデビュー。加藤さん。エロとおばかの加減◎。白痴演技
も楽しいところ。猿飛さん。かっこいいんだか、抜けてるんだか、ムーディ。
松浦さん。かわいい。
稽古場レポート http://www.artown.net/theater/better/index.html
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