ペテカン Vol.16「Cut」
＠下北沢 駅前劇場（2001/10/23-28 8ステージ)
http://www.honda-geki.com/
全自由 前売2500円 当日2800円
作・演出・選曲：本田誠人 美術・舞台監督：濱田龍司 照明：横幕絵美[満平舎]
音響：斎田吾郎 舞台装置：掘正哉、大治幸雄 演出助手：四條久美子
ヘアメイク：安藤千花子 制作：大場裕美ほか 企画・制作：ペテカン
出演：
濱田龍司 ：島林（中堅店員）
本田誠人 ：じろちょう(同上）
斎田吾朗 ：高木君（新入り店員）
大治幸雄 ：井口（代理店長）
長峰稔枝 ：令 （井口・妻）
羽柴真希 ：小雪ちゃん（ご近所）
堀 正哉 ：二宮（元店員）
2001/10/27（土）晴 6:07-7:48PM(1'40) 中段より 客席超満員(130人)
客層：20才代、それも前半中心。女性7,8割。大人しめの子多し。
客入れ：１〜３Ｆまで誘導員配置、積極的に声をかけ。自分の順番を見込んで遅めに
くる客多数のためか、開場時に人集まらず。結局は補助席を出して、満員に。
クーラー故障につき、開演中暑くなる旨注意あり。実際なんとかしてほしいところ。ｚ
再演作とか(98年5月初演）
舞台。ポップな美容室。市松模様の床。淡いグリーン地にトルコブルーが入った
配色壁。上手奥、入口はシースルー。壁際に待合いソファ。中央、オレンジのプラ
スチック椅子、２。正面奥にレジ、壁にポップな絵。隣のそれっぽい小物やオレン
ジの電話が置かれた棚。上に丸玉がさがったモビール。左隣のラック上にＴＶモニ
タ、下にミニコンポ。その脇は階上への階段入口。下手、奥に棚と小物、竹のオブ
ジェがなんかジャパネスク。
お話。開店休業、は禁句の美容室。なんで暇なんすかね、改装したばかりなのに。
今日は新人君がやってくる日。代理店長も含めて、先輩三人でからかい気味に
訓練、練習。新人君、真面目ないい男子だから、もうすっかりおもちゃ状態に
される熱心ぶり。いやーいいねとノリノリ、バカ話しノンストップ。そんな中、
一気に引いちゃうヘビーなリアルが透過。不在の店長は元店員に刺されたらしい。
ああ、だからお店、閑古鳥？。でもって、刺した当人が謝罪にやってきたり、
代理店長の妻と訳有り？？だったり、して…。
アンサンブル絶好調、留まらないテンポで、とにもかくも流れていく現実を描いて
く。タメ口会話の楽しさ○、水のように流れて心地よし。時折、歪んだリアルを
フラッシュバックのように射し込み、変調して今時。好奇心、想像力がちょっち
ずつ刺激されて、面白いねこ。タイトル「Ｃｕｔ」に、望まずとも伸び、切る髪と
断ち切れない思いの、共にどうしようもない哀しさが重なり。しみじみねこ。
カタルシス（自死未遂）なラストは謎めき含めて、岩松了、彷彿。でも、ちょっと
ラストの衝撃を狙ってか、隠蔽率高すぎて違和感。タメ口な表面の造り込みが
よくできてるだけに、うーん。
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