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 ピナ・バウシュ&ヴッパタール舞踊団「七つの大罪/怖がらないで」プログラムA
 ”DIE SIEBEN TODSUNDEN/Tanzabend von Pina Bausch”

 @与野本町 彩の国さいたま芸術劇場大ホール(2002/5/11-14 4ステージ)
 http://www.saf.or.jp/
 全指定 前売り当日とも S席18000円 A席14000円 B席10000円

 演出・構成・振付:ピナ・バウシュ(1976) 美術・衣裳:ロルフ・ボルツィク
 音楽:クルト・ワイル テクスト:ベルトルト・ブレヒト 協力:ハンス・ポップ
 指揮:ヤン・ミヒャエル・ホルストマン 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
 ピアノ:マティアス・ブルカート ギター、バンジョー:ベアント・シュヴァンク

 舞台技術部長:マンフレッド・マルチェフスキー
 照明部長:アンドレアス・リンケス 照明:ジョー・ヴァーレイほか
 大道具:マーティン・ヴァンターシャイトほか
 音響:アンドレアス・アイゼンシュナイダー 舞台監督:ペーター・リゥトゥケ
 小道具:ヤン・ツィートー 衣装:ハラルド・ボルほか
 メーキャップ:バルバラ・ユンゲほか  http://www1.ocn.ne.jp/~ncc/index.html

 出演:
 メレット・ベッカー、マーキュス・ブルーン、ジョゼフィン・アン・エンティコット
 、メヒティルト・グロースマン、カルメン・レナーテ・クーパー

 レジーナ・アドヴェルト、ルース・アマランテ、ライナー・ベーア、
 アンドレイ・ベレティン、アレクサンドル・カストレ、シルヴィア・ファリャス、
 ディッタ・ミランダ・ジャスィフィ、キム・ナ ヨン、ダフニス・コノキノス、
 エディー・マルティネス、サルヴァドール・マスクランス、メラニー・モーラン、
 パスカル・メリーギ、クリスティァーナ・モルガンティ、ナザレット・パナデロ、
 エレナ・ピコン、ファビアン・プリオヴィーユ、ホルヘ・プエルタ・アルメンタ、
 瀬山亜津咲、ジュリー・アン・スタンザク、ミヒャエル・シュトゥレッカー、
 フェルナンド・スエルス、高木賢二、アイーダ・ヴァイニエリ、アンナ・ヴァサーク
 
 ブレヒト/ワイルによる
 第1部 「七つの大罪」
 第2部 「怖がらないで」
 (音楽 「マハゴニー市の興亡」「ハッピー・エンド」「三文オペラ」
 「ベルリン・レクイエム」より)(字幕なし)

 2002/5/11(土)曇 2:38-5:18(50/休33/76) 1F前方より 客席満員(770人)
 客層:老若男女、大人より幅広く。女性過半数。
 客入れ:当日券。1,2Fとも最後尾2列とキャンセル、40枚?。ロビー、物販でごった
 返すも係員多く、待ち時間は小。物販。パンフ(B5変形 100頁 2000円。前回公演
 パンフも販売。セットだと3500円)厚手で重いですねこ。テキスト全対訳掲載。
 予習してけば、もっと楽しめたな、とか思うねこ。ほか、ポスター、書籍を販売。
 
 舞台。最奥にオーケストラ。下手手前にテーブル、野郎達が男性四重唱。小道具ほか
 は持ち込み式。

 お話。1部「七つの大罪」。田舎出のアンナ(アンナI(姉)とアンナII(妹))はいろ
 んな都市を巡る。生きていくため、女を武器に野郎どもを手玉にとりながら、娼婦と
 して成り上がっていく。よりよい生活と願うことが悪徳・都市毎七つの大罪となる。
 現実って残酷、いきてく術を罪なんて、神様って無慈悲ね。
 2部「怖がらないで」ロマンティックに愛を夢想する少女。伊達男は優しいことば
 「怖がらないで…」と少女を誘うが、本心はものにしたいがためだけ。理想は現実に
 飲み込まれ、少女は娼婦へと変じていく。

 生っぽくて、もろべた。うーん、ねこ。こんな70年代を経て、その後の含蓄ある具象
 にいたったのねと温故知新。1部。歌手が唄で筋書き語り。姉妹?設定二人と男女の
 コロスダンサーがダンスで芝居。ダンスつうより、もろ音楽劇。男女の風俗行為を
 いやーんな赤裸々表現して、赤面もの。野郎どもが女待ちで列んだり、使用済み
 パンツを漁ったり、女を(品定めにメジャーで)計ったり(つうおやじギャグ?)。
 恥ずかしげなのはさておき、個々ネタが見てるまんまなのに、困っちゃうねこ。
 お話としっくり合いすぎ演出でひねり小、面白みも小。下着でキャバレーショーな
 群舞は、肢体、動きとも、ほけーと見とれるんだけど。

 2部。ずっと演劇的。ふむむ!?と知的好奇心ねこ。心に仮面のエロ男と少女の
 無言劇と、ダンスパフォーマンスが併走。二重写しに舞台にのせつつ、結局関わり
 合いを語らず、意味深。白人男性と東南アジア女性のキャスティング。歴史と今も
 続く、男女と国家の隷属関係を臭わし、やらしさいや増し。ダンスは1部よか、
 バラエティに富み。キャバレーショースタイル継続。人形ぶり、格闘技ぽいの、
 挑発イス座り、胸毛女装男浸入、ととりどり。毒と風刺、エロとグロが時々暴力的に
 挿入されてて、面白くみるねこ。

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