ホリプロ「ストーンズ・イン・ヒズ・ポケッツ STONES IN HIS POCKETS」
＠新大久保 東京グローブ座(2002/5/17-6/2 20ステージ)
http://www.tglobe.net/
全指定 前売り当日とも S席6800円 A席5500円 ペア席9000円
脚本：マリー・ジョーンズ 翻訳：常田景子
演出：イアン・マッキルヒニー（オリジナル演出家） 演出補：吉川徹
装置：松野潤 照明：沢田祐二 音響：高橋巌 衣装：半田悦子
ヘアメイク：河村陽子 通訳：伊藤美代子 振付助手：西 祐子
舞台監督：松坂哲生 宣伝美術：グラフィックス・アンド・デザインニング
プロデューサー：新倉啓代 エグゼクティブ・プロデューサー：堀威夫
主催・企画制作：ホリプロ
オープニング協力：波咲まこ、江崎グリコ、大日本除虫菊、
毛髪クリニック リーブ２１、ソニー・ピクチャーズエンタティメント、関根 勤
出演：
市村正親：
１チャーリー・コンロン（エキストラ。北アイルランド・バリカースル出身。30代半ば）
２サイモン （チーフ助監督。ダブリン出身）
３クレム・カーティス （英国では名が通った、監督）
４フィン （エキストラ。地元の若者）
５キャロライン・ジョヴァンニ （主演女優。メイヴ役。ハリウッドスター）
６ブラザー・ジェラード（地元の牧師）
７ジョック・キャンベル（キャロラインのボディガード。スコットランド人）
８ミスター・ハーキン （ショーンの父）
勝村政信：
１ジェイク・クイン（エキストラ。北アイルランド・ケリー出身。30代半ば）
２アシュリン （サード助監督。エリートの卵）
３ミッキー （エキストラ。ジェイクの親戚。70代。）
４ショーン・ハーキン（地元の若者。ジェイクの親戚）
５ジョン （方言指導係）
６デイヴ （撮影スタッフ。ロンドン出身）
７インタビュアー （パパラッチなど）
2002/5/19(日)晴 1:01-3:34PM(71/休15/63) 1F後方より 客席9割(650人)
客層：20才代女性と中高年層。女性8割。普段芝居をみない？人多そう。
客入れ：当日券不明。とこどこまとまった空席あり。場内誘導、常駐。頼めば
荷物預かりあり。開演定時から演出趣向（オープニング）あり。
物販。パンフ(A4版 34ページ 1500円)。Ｔシャツ（限定100着 黒M,L 2000円)
ストレス・カウ（輸入牛人形800円)。チケット先行発売あり（「エレファントマン」、
「ジキル＆ハイド」）
2001年ローレンスオリビエ賞・ベストコメディ賞、トニー賞など数々受賞作品。
舞台。すっきりシンプル。背景に濃密な雲、額縁はフィルム模様。その下に
男女用途さまざまの靴１５足。荷物搬送用の大小箱。照明、音響も奇をてらわず。
お話。アイルランドの寒村。ハリウッドスター女優・キャロラインを主役にメジャー
映画がロケ最中。うだつのあがらぬ、脚本家志望の男チャーリーと、友人ジェイクの
二人も、地元エキストラとして駆り出されている。ロケ現場の混乱ぶりに、二人は
呆れ顔、文句と愚痴も思わず出ようというもので。
しみじみ染みるシリアス作品の予想外。タイトルの切なすぎる意味、真摯で繊細な
人物描写、愛と情熱の物語もまた。ととっても地味な作品を、数十役という奇天烈な
コンセプトと息づく役者芝居で彩り。会話や噂の矛先や、話しかけてきた相手方に
くるくる役代わり。舞台や衣装の助成なし、出ずっぱり役者のコンビネーションだけ
で、スリリングにスムースに繋いでいく。映画な小気味よいカット割り展開と、
舞台ならでわの役者芝居の醍醐味の共存。一粒で二度美味しい面白さ。繊細でシリア
スな物語に一見そぐわぬような大胆趣向のアイディアも、思えばまた興味一層ねこ。
役者。諦め気味の中年や迷いの女優とかを市村さん。情熱未だ冷めず、いやさまだ
熱い若者や老人とかを勝村さん。なるほろキャスティング。役になりきりでなく、
それぞれ役者の個性での役作りに好感。とわいえ、初日から間もない今回はきっちり
こなしてるに留まり。もっと自由に役者芝居で遊んでもほしいと、後半期待ねこ。
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