ホリプロ「ノイズ・オフ」
＠京橋 ル・テアトル銀座(2002/9/3-15 14ステージ)
http://www.theatres.co.jp/letheatre/
全指定 前売り当日とも S席7800円 BOX席15600円
＠大阪 シアタードラマシティ9/22-23 2ステ 岡山 小倉市民会館9/28-29
作：マイケル・フレイン 翻訳：常田景子 演出:宮田慶子
装置：島川とおる 照明：中川隆一 衣裳：半田悦子 音楽：沢田完 音響：高橋鹿
ヘアメイク：河村陽子 演出助手：高野玲 舞台監督：澁谷壽久
宣伝写真：辻中利治 宣伝ヘアメイク：小鳥裕司ほか 模型製作：中瀬純一
プロデューサー：新倉啓代 エクゼクティブ・プロデューサー：堀威夫
主催・企画製作：ホリプロ 特別協賛：ドクターシーラボ
後援：サンケイリピンク新聞社 協力：ANA
主催：フジテレビ（東京）、関西テレビ放送（大阪）
出演：
榊原郁恵 ：大女優ドッティ （お手伝い ミセス・クラケット役）
近藤芳正 ：男優 ギャリー （不動産屋 ロジャー・トランプルメイン役）
加藤貴子 ：若手女優ブルック（その恋人 ヴィッキー役）
相島一之 ：男優フレデリック（劇作家フィリップ・ブレント役、アラブのシーク役）
筒井真理子：女優ベリンダ （劇作家夫人 フレイヴィア・ブレント役）
鶴田 忍 ：老俳優セルスドン（泥棒役）
吉田鋼太郎：演出家ロイド
福本伸一 ：舞台監督ティム
宮地雅子 ：舞台監督助手ポピー
2002/9/14(土)曇り 2:05-4:35PM(60/休15/72) 最前列より 客席8割（600人）
客層：老若男女、それぞれの年齢層。女性過半数。カップル多め。
客入れ：ぱらぱらと空席あり。提携化粧品メーカーの試供品プレあり。
物販。パンフ(A4 40ページ 1000円)楽屋の必需品は？など役者インタビュー、
役者対談ほか収録。小イワシ型チョコレート(800円)、オイルサーディン(800円)
なんでイワシかは観ればわかり。ジキルとハイド公演チケ販売。6列目あり、土日分
は完売状態。
1982イギリス初演、2000ロンドン〜2001ブロードウェイ再演。2002トニー賞リバイバ
ル作品賞ノミネート。作家は「コペンハーゲン」(2001日本初演）と同じ人とか。
舞台。劇中劇セットの裏と表を回り舞台。表側。古ぼけた山荘、ウォールナットの壁
とアンティークな調度、鹿の剥製首があったりのムーディ。真ん中にソファと
テーブル、脇にテレビと電話。正面壁は１，２階と同じ配置。中央、両開き窓、その
左右にドア。ドアはあと４つ、計８とたくさんあり。１階手前左右。下手階段踊り場
、２階上手に１つ。裏側。二階部分からの階段が左右。正面窓裏に草木衝立。
お話。１幕 コメディ劇「NOTHING ON」舞台稽古。明日は初日なのに、脚本遅れで
稽古できず、もう徹夜必至？。我が強い役者達、思い通り進まない稽古に、演出家
はイライラ、爆発寸前。寝ていないスタッフはもうぼろぼろ、装置も動かない。
２幕＝初日から1ヶ月、3幕＝3ヶ月後のツアー最終日。役者達と、輪をかけた演出家
の恋愛内輪もめで、舞台裏は泥沼状態。舞台はといえば、公私混同でハプニング
続出。なんとか芝居を進めようと、他の役者は奮闘するのだが。
スピードか趣か、で前者選択。描き込まれたパニックをクールにドライブして、
見事も、物足りなさ残るねこ。構造くせもの。しょうもな騒動の三重入れ子。
表舞台、裏舞台、役者達の恋愛裏事情の三層。１幕は前２者、２，３幕は後２者が
すったもんだ。なんとか芝居を進める様が可笑しくもスリリングな、シチュエーション・
ドアコメディ（言い方変？）だったのが、最後はそれも雲散霧消して訳わからん
コメディに変じ。笑いの伏線を積み、組み合わせての緻密なパズル造りと自爆の
相反二本立て。ドライな感性と機知を感じさせて、興味深いねこ。ちょっと湿った
コメディが好きな人には、そりが合わないかも。
ドア多用し、動きとテンポでみせ。演出はスピーディに役者を動かして、パズルぶり
をくっきり。パニックを起こしながら、役者として舞台を進めたいという、矛盾。
しがらみの面白さが描かれてる部分も同じトーン。ちと趣に欠け。とどまる、とほほ
な味わいが見えなくて、物足りないねこ。役者の個性でカバー、かもしれない
けど、動くのに精一杯のようで△。役者個性を発揮する間がないというか。うーん、
加減が難しい作品なり。
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