Piper#3「ホセ中村とギャッフンボーイズ
都合によりホセ中村は出演いたしません」
＠新宿 スペース・ゼロ(2002/7/25-28 7ステージ)
http://www.spacezero.co.jp/
全指定 前売4500円 当日4800円
＠大阪 近鉄小劇場 7/17-21 7ステージ
作・演出：後藤ひろひと 演出補佐：楠見薫 舞台監督：永易健介
照明：池田哲朗［パシフィックアートセンター］ 音響：Alain Nouveau
[Alain Nouveau音楽事務所] PA：原武史 美術：岡一代［池田意匠事務所］
小道具：水野泰明 衣裳：三大寺志保美 宣伝美術：孫誠［板倉デザイン研究所］
宣伝写真：寺田修二［フオートオフィスハント］
制作：神夏磯秀［吉本興業］、宮崎由美［スタッフステーション］、藤原加奈子
プロデューサー：吉川能生［吉本興業］ 企画・制作：吉本興業株式会社
提携：（東京公演）全労済、株式会社スペース・ゼロ （大阪公演）近鉄小劇場
出演：
後藤ひろひと[Piper]：金五郎（元・森と泉交響楽団所属オペラ歌手 ヴォーカル）
川下大洋 [Piper]：ひろみ（元・ジャズトリオ ベース）
山内圭哉 [Piper]：ジョッシュ（伝説のギタリスト ギター）
八十田勇一 ：でんちゃん（もろこし焼き屋台の兄ちゃん ドラムス）
リッキー・フジ：ジグザグ（悪のロックスター）
コング桑田 ：ファッティ船越（その人気バンド マネージャー）
武内由紀子（公式ＨＰ）：奈々（降って沸いた遺産相続に困惑する女子大生）
西本はるか ：摩那子（そのバカ姉）
大西ゆかり（公式ＨＰ） ：ママ（ひろみママ）
楠見 薫 ：赤目大明神涼子（謎の国際詐欺師）
石丸謙二郎 ：小早川(その依頼主 悪徳弁護士）
2002/7/26(金)晴れ 3:05-5:21PM(2'15) 最前列より 客席6割(220?人)
客層：20才代前半最多、女性7割。おっちゃん少々。乗りがいい一団あり。
客入れ：客席25×14列。吉本「線香花火」の前説あり。カーテンコール用紙テープを
希望者に配布、投げ方説明。反応の良い客が後方に多数、身内感覚で盛り上がり。
物販。パンフ(15cm□ オールカラー 18ページ 1000円)。シングルレコードジャケ
体裁、ファクトリーシール済み。一人1ページできれいな写真とインタビュー掲載。
ほか役者座談会、続編？のあらすじ収録。ほか、kinx's（キンクス。楠見さんデュオ
ヴォーカルユニット）などのCD販売。
久々のPiper本公演。といっても、いずれか顔を合わせた公演が多く、久々感は薄い
ねこ。
舞台。青、黄、白の格子パネル壁。中央のがハの字に立てられ。
お話。疎遠な叔父から遺産相続。古びたお屋敷を姉妹で下見。嘆息の賢い妹・女子
大生、だって相続税が500万。相続放棄しますと弁護士に。ところがバカ姉、
ムーディな屋敷が気に入ったか、無断で書類に印。どうやって支払う相続税。相談
されて、困り顔の弁護士、実は腹黒。屋敷の隠し財産を秘かに手にいる胸算用。
さて、賢い妹の処にミュージシャン来訪。叔父の財産である交響楽団、ジャズバンド
とハードロックバンドの三組。解散せず、存続の志。１人でも残れば、援助やら運営
が必要な財産。しょうがない、体で払ってもらうとバンド結成。でも畑（オペラ歌手
、ベース、ギター）と性格違いでうまくいくわけがない。そんな処に美味しい話。
姉が連れてきた人気バンドのマネージャー。なんとかしましょうと、仕事を世話して
くれ。ところが彼らも腹黒。人気バンドのヴォーカルとマネージャーは彼らの宿敵。
この機会に復讐をという訳。あろうことか、仕事はスーパー駐車場のショー。
おいおい、やってられないぜ。でもいろいろあって、仕事と和み、なんとか軌道に。
という彼らを盛り上げようとする女あり。弁護士が雇った凄腕詐欺師、得意技は
七変化な変装。散財させ、相続を諦めさせよう、との魂胆でいままでやってきたが、
なぜ応援。メジャーデビュー詐欺をやらかす、そのための話題造りとか。素人バンド
大会を詐称して陥れるのが最終目標。
復讐をたくらむ人気バンドマンとマネージャーは人気、実力ともでてきた彼らが
気に入らない。潰してやる、俺らが素人になってバンド大会にでてな。これには
マネージャーびっくり、マジすか。心閉ざされた妹と、彼女に似た自分の妹を重ねる
ギタリストの交流をいれつ、果たしてバンドの行方、賢い妹の相続税支払いはどう
なるのでしょうか。
ハリウッド映画みたい、コメディ王道。に自分探しな人情味、ぽつぽつ調子こいた
珍台詞とキャラを加味。大王流・お茶の間娯楽作、吉本所属らしい、を楽しむねこ。
巧拙さまざまな役者も、それに合わせた脚本で持ち味引き出し。逆に巧者（演技と
歌唱）はもっとできるのにもったいない、と腹八分目な物足りなさあり。まあ、
それもいいんじゃないと思うお気楽ねこ。Piper三人、器用にかっこよさげにバンド
演奏。ソウルフルな大王ヴォーカルも聞かせ所。出ずっぱりのノリノリ演技とも
希少価値。最前列で堪能、ごちそうさまねこ。
カーテンコールは配布の紙テープ飛び交い、当初無理矢理っぽい総立ちも、立って
よかったな、盛り上がりぶり。千秋楽は小道具オークションまであったらしく、
うらやまねこ。
役者。大王。前述。川下さん。渋い、黙ってると無闇に決まり。かわいげもあり。
山内さん。アコギ、ブルースかっこよすぎ。八十田さん。ブライテストに剽軽、
ドラムスはばっちり決め。リッキーさん。むんむん。コングさん。髪、に限らず
派手。もっと歌ってほしかったねこ。武内さん。元高級アイドル、とか。台詞咬む
夢中演技も懸命さには好感。西本さん。元パイレーツ。素直らしくて好感。
大西さん。肝が据わった演技ぶり○。もっと歌が聴きたかったねこ。楠見さん。
キャラ変わり、くるくるクリン。楽しげにプチ暴走してる演技が愉快。石丸さん。
華麗な身のこなしダンスがちょっと見られて嬉し。
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