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 ホリプロ 「エレファント・マン Tne Elephant man」

 @赤坂ACTシアター(2002/10/23-11/6 20ステージ)
 http://www.tbs.co.jp/act/index-j.htm
 全指定 S席8400円 A席6300円
  @かめありリリオホール 10/19-20 @新潟11/8-10 @浜松11/13
  @名古屋11/16-18 @大阪 近鉄劇場11/20-26 @広島11/28-29 @小倉12/1

 作:バーナード・ポメランス 翻訳:山崎正和 演出:宮田慶子
 照明:沢田祐二 音響:高橋 巖 美術:松井るみ 衣装:前田文子
 音楽:沢田 完 振付:神崎由布子 ヘアメイク:林 裕子 演出助手:藤井清美
 舞台監督:加藤 高 宣伝美術:河野真一
 企画・制作:ホリプロ http://www.horipro.co.jp/elephant-man/
 出演:
 藤原竜也    :ジョン・メリック(エレファントマン)
 小島 聖    :ケンドール夫人(女優 メリック友人)
 今井朋彦 [文学座] :トリープス(解剖学医師 メリック主治医)
 小市慢太郎[劇団MOP]:ロス(メリックマネージャー)、ハス司教

 腹筋善之助       :とんがり頭、雑役夫ウィル、下男、公爵夫人
 湯浅幸一郎[天然ロボット]:とんがり頭、女、スノーク、ミス・サンドイッチ、
              アレクサンドラ王女
 大森 博        :ジョン卿、とんがり頭マネージャー、
              ロンドン警官、ベルギー警官
 湯浅 実[劇団青年座]:カー・ゴム院長

 2002/11/2(土)晴れ 1:06-3:01PM(1'52) 最前方より 客席満員(1300人)
 客層:20ー30歳代女性8-9割。二人連れ多し。
 客入れ:当日券有り、詳細不明。折り込みパンフなし。物販。パンフ(□25cm
 51ページ オールカラー)きれいな写真多数。大判あり。Tシャツ2800円。
 ポスター大1500小1000円。ホリプロ関係のチケ(ペリクリーズほか)販売あり。

 Dリンチ映画化で有名な史実。医師の手記をもと、97年米国バーナード・ポメランス
 が劇化。ロンドン〜ブロードウェイで上演、トニー賞ほか受賞。

 舞台。黒光りする煉瓦壁、天空を覆う回廊の重厚装置。煉瓦壁沿いに鉄階段、踊り場
 壁に出入り開口。階段はそのまま上方、上空に奥に傾斜してかかる回廊に接続。
 が左右対称。中央奥に緩いアーチを描く隧道。と本当は路地裏?なんだろうけど、
 病院・室内場面で終始。

 お話。生きるために自ら見せ物となっていた、ジョン・メリック。異常に部分肥大
 した体躯の奇形児はしかし、美しい片手をもっている。苦難の末、医師トリーブスの
 庇護のもと病院に安住の地を得るメリック。社交界では彼に慈善を施すことが流行、
 女友達となった女優は男としての彼を意識していく。医師を含め、それぞれの自己
 顕示欲と自己嫌悪を、無為なメリックは鏡のように逆照射していって。
 
 主役突出がためか、手綱締めすぎ?な物足りなさあるねこ。装置、力作。地の暗がり
 と天空を意識してお話に合い。開口は出捌け用途、回廊はメリックの内省で一カ所
 使用と、使い回しせず、もったいない感じあり。全体まったり進行、演出トーン
 押さえ目。レトリックが多い台詞に時々!?ねこ。自分探ししちゃうせいか、言葉に
 よりがち。伏線(女優の男好き?とか)は言葉にしてわかりやすい。視線の行方
 やら、醸すものでしてほしいけど、大会場じゃ無理かな。芸が異なる役者が勢揃い。
 まとめた、つうか抑えた印象。全体新劇してて、破綻はないけど、面白味もない感じ。
 
 役者。藤原君。ナイーブ入魂。入れ込んで一人浮いてるのはねらい通り。全裸には
 最前方でみるも、感慨なしねこ。湯澤さん。妖しく健闘、歌唱もたくさん。
 小島さん。端正なお人形、真意は計りかね印象。半裸には以下同文。腹筋さん。
 コロス、記憶に薄し。今井さん、小市さん。手堅し。

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