パルコプロデュース「My Rock'n Roll Star」
＠渋谷 PARCO劇場(2002/11/9-24 ステージ)
http://www.parco-city.co.jp/play/
全指定 前売り当日共 6500円
＠シアタードラマシティ 11/26 愛知厚生年金会館 11/28
メルパルクホールFUKUOKA 12/3 アステールプラザ・中ホール 12/4-6
作・演出：長塚圭史 音楽：岡崎 司 美術；加藤ちか 衣裳：前田文子
照明：佐藤 啓 音響：堀江潤 ヘアメイク：河村和子 演出助手：渡辺千穂
舞台監督：菅野将機 宣伝美術：河野真一 宣伝写真：岡田貴之
制作：毛利美咲ほか プロデューサー：佐藤 玄 製作：伊東 勇
企画・製作:（株）パルコ 後援：WOWOW
出演：
長塚京三 ：西谷賢二郎
野際陽子 ：姫野敬子（賢二郎の別れた妻）
京野ことみ：姫野知留子（長女 短大留年中）
中山祐一朗［阿佐ヶ谷スパイダース］ ：姫野 太 （長男 引きこもり）
猫背 椿[大人計画］ ：小百合（ライブハウス店長）
山内圭哉［Ｐｉｐｅｒ］ ：美崎森 椿（ミュージシャン）
池田鉄洋［猫のホテル］ ：霧島（知留子 元彼氏？ストーカー？ 銀行員）
2002/11/24（日）曇 2:05-4:37PM(2'30) 最前列より 客席満員（460人）
客層：20歳代女性中心に幅広く。カップルもちらほら。
客入れ：装置の２Ｆ込みだと中段が見やすいかも。ＰＡがそびえ立っているけど、
それほど大音量でもなし(普通） 物販。パンフ(A4 50ページ 1500円) 役者紹介
見開きカラーページ多数、別冊付録・カメの飼い方 サウンドトラックＣＤ(全14曲
1500円)03年カレンダー付き。Ｔシャツ(２種 ペアだと4000円)
阿佐スパ・長塚圭史、実父・長塚京三への提供第二作目。PARCO初上演。
舞台。マンションリビング。下手、台所上に天井の低いロフト。正面カーテン、
下手寝室へのドア。上方に隣のビル屋上。上手にライブハウスのギターと店名の
ネオン。なぜか、電話ボックスあり。ガラスは煤け、割れた隙間から電話がみえ。
お話。ぱっとしない中年男のもと、ある日突然、別れた女房と子供が15年ぶりに
帰ってくる。妻の万引き癖が再婚相手にばれて、三行半…らしい。気の毒にまた
未練、後ろめたさもあって止める夫。ただ、確執がある息子だけはどーも苦手。
隣のライブハウスから轟音。妻と娘はやめさせろと無理難題。仲良しの店長に転職を
持ち出したり、娘のストーカー元恋人？の犯罪提案を受け入れたり、どうしちゃった
の状態。それは、店長の恋人に猛愛の娘、たびたび携帯でひそひそ話しの妻も
ご同様。さらにどうしようもないのは、どうにも心が読みとれない息子のことで。
長塚圭史流・人情芝居。息子と父の哀しい隔たりを核に、目茶だけど繋がっている
家族を描いてく。ちょっと歪んでる面白キャラを、個性派役者に巧く当て書き。
ブラック風味や奇天烈なエピソードの飛躍はなく、むしろウェルメイドより。
だもんで、いつも底にある、哀しいダメな人への暖かい視線が表出。悲惨だけど
いい話な印象ねこ。冒頭でひっぱり、事件前後から緩め、ラスト集約な展開。
中詰めしてくれると助かったねこ。
役者。中山祐一朗。凍る表情がかわいそすぎ。長塚京三。惑う心中がよくわかる
等身大演技○。野際陽子。ミステリアスな中、母親の顔が生々しくて印象。
京野ことみ。イライラ姫の念波を発散して、らしく。猫背 椿。地に足。池田鉄洋。
浮き足立ち。山内圭哉。面白芝居を素知らぬ風にして、部分つぼに入り。
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