＠与野本町 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(2004/7/6-11 5ステージ）
http://www.saf.or.jp/
全指定 S席15000円 A席12000円 B席9000円 C席5000円 学生席2000円
芸術監督・振付：ピナ・バウシュ 美術：ペーター・パプスト
衣装：マリオン・スィートー
共同制作： 埼玉県、財団法人埼玉県芸術文化振興財団、財団法人日本文化財団
出演：ヴッパタール舞踊団
2004/7/10（土）晴 2:07-5:03PM(63/休23/82) 2F最前列より 客席ほぼ満員（770人）
客層：老若男女とりどり。20才代男女と中年層に二分、女性7割。
客入れ：当日券不明。初めての2F席だったけど、明かり暗すぎでちと怖し。折り込み
パンフなし、掲示してあったA4 1枚を配布すればいいのに。物販。パンフ(A4変形版
5mm厚 2000円) 来週のバンドネオンと共通。Ｔシャツ？円。残り何枚と掲示して
購買欲を煽り。カーテンコール 5回8分。立つ人も結構。
新作。日本つうか埼玉に取材した作品とか。
舞台。床ほか黒色一面。原寸大の鯨の尾びれ、背鰭オブジェが突出。舞台を海原に
見立てた模様。
構成。ダンスとパフォーマンスの種々。ダンスはソロ中心。パフォーマンスはモノロ
ーグが目立ち。押さえ気味で進み、総員ソロのラストで爆発。日本ピースは風物、
心証を描くというより、今回取材した時に印象、メモ書きをスケッチ風に。礼節の
こだわり、含むものの言い方、風物（モノ、野菜）、見学メニューの多さに頭痛、
とか。外国人からみたら妙なあれこれが笑いを誘い。
その手の優美で力強い動き、心映えに物語るさまの素晴らしさ。今回も「ダンス」に
感動しちゃうねこ。日本臭さはもちろんなく、日本の何事かを特出もせず。皮肉と
ユーモアを添えて、覚え書きを述べた体。即物的で薄味、惰性なパフォーマンスが他国
で上演される（しないか？）と思うと、寂しいものあり。新作として、新テーマや趣向は
なし。近作の延長に思われて、個々に楽しみつつも、ちょっと期待はずれねこ。
構成 覚え書き
・小柄な女性ソロ。男性に抱え上げられて、横になって空を泳ぐ。
・おやすみのキスについて語る女性。客席に向かい、いびきかいてますか？と尋ねては
いびき指南をする男性。電話について語る女性〜ドレスを男性に裂かせて、高まって
いく男女。全員、男女ペア、一人の女は横臥する。
・下はドレススカートの男性ソロ〜女性絡み。女性モノローグ。小柄な女性ソロ、
抱えられて泳ぐ。二人の男性に支えられ、床をすべるようにして周回する白ドレス女性
椅子の上で臥し肩脱ぎに上半身を脱衣、傍らでは男性が腕立て伏せで、SEXの想像させ
白ドレス女性と男性の絡み。
・語る女性、スカートを横に広げあげ、映画館でみかけた魅力的な男性について、モノ
ローグ。男女のチークダンス。語る女は風鈴をみせたり、アイウエオオ・オンセン
(温泉）などと早口言葉風に枕をつけて、日本の風物(侍、芸者、富士山、祭り…）を
連呼。白ドレスの女性、水枕を頭にあてながら、いろんなことをリサーチしたと、
頭痛顔でモノローグ。
・語る女のダンスソロ。男女それぞれのソロ。語る女は野菜（かぶ、大根、ねぎなど）
をもってきて、高笑しながら床においていく。
・森山良子・さとうきび畑♪。白いドレスの女性ソロ。
・男女はげしく絡み。日本人女性、着物にたすき掛けの男性にお掃除アクションを
させる。かわいいと誉める。バケツの水で体を洗う女性。背中に刺青？なペイント
をさせる女性。ボクの○○はサンヨーなど、物と日本メーカーを連呼する男性。と
種々の人たちが散開。
・桜吹雪が静かに舞い落ちる。優雅に舞う女性。王子様が追いかけてきたとモノローグ
する女性。いびき指南をする男性。プログラムを見てと連呼する女性。「休憩」と告
げて去る女性。私の馬と四つんばいにした男性に黒い毛皮をかけて、自分は裸だと
跨る女性（彼らは後半でも登場）。
休憩
・手まり歌風の音楽。お辞儀してあいさつをしあう二人の女性。バックパックを背負っ
た女性、行けなくなったことを「ごめん」と謝ることを、繰り返す。
・ヴォーカル曲。女性ソロ〜男性が煽る。下半身スカート男性ソロ。
・女性の長いソロ。男、枕をもってきて投げ上げる。女は逃げ、男は倒れ臥す。女、男
の手を取り、チョコチョコと歩く。タバコを吸う女と二人の男性の絡み、女は帰り。
キスをする男女。男はもうひとりの男を運ぶ。男女の絡み。
・祭囃子な音楽。男性の激しいソロ。男性2人、互いに襟を正す。日本人女性パフォーマ
小柄な女性に、日本式のお辞儀の仕方と教える。
・枕を前に抱えた語る女性、歩き動くたびに巨大ロボよろしく、ドシャーと声だし。
そのまま、白クロスが掛けられた長テーブルにつき、男性と向かう会う。女性は
クロスを引っ張り、上に上がっていた男性を手元によせる。私のことだけ(考えて
ほしい）と女性のモノローグ。男女、ハンドバックから蛇を取り出し、それぞれ頭に
巻く。こそばゆいな動き。
氷の板をもった女性、落とす？と笑いながら客席に話し掛け。手が凍えると隣の男性
に手渡し、互いに持ち合う。その傍らに女性がやってきて、ワイングラスをハイヒー
ル〜裸の足で踏み割る。語る女、アップルツリー♪を静かに歌いながら、客席を歩く。
・赤ワイン色ガウンの男性がもう一人の男性に介添えしてもらい着替え。脱ぐと白ガウン
〜ベルベットのガウン。一方、語る女は客席に降り、最前列のお客の手をとっては
なにやらつけていく。ガウンの男性は黒の上下に着替え、前屈みの姿勢から突然激しく
踊り出す。
・ギターしっとり音楽。オレンジの照明。男女の絡みと別れ。
・二胡？入って、エレジー風の静かな音楽。男女の絡み、別れ、別の出会い。語る女は
アップルツリーの歌詞をモノローグしながら歩く。男2人、背負いあう。男女、女性
は抱え上げられて、空を泳ぐような仕草。
・男性のソロ。枕を顔に押し当てた女。男？を引っ張る男。
・女性のソロ。ゆっくりとした手の動き、顔や体を確かめるように。
・男立ち、ネクタイを乱して、手に持ち、激しく。男女の絡み。女達は叫ぶ。
・アップテンポのラテン。それぞれが入れ替わり立ち替わりしての、激しいソロ。
フルスロットル状態。ラストに白いドレスの女。
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