＠新宿 新宿文化センター 大ホール(2005/6/11-16 5ステージ)
http://www.shinjukubunka.or.jp/
全指定 S席13000円 A席11000円 B席9000円 C席7000円 D席5000円
芸術監督・振付：ピナ・バウシュ 美術デザイン：ベーター・パプスト
衣裳デザイン：マリオソ・スイートー
音楽協力：マティアス・フルカート、アンドレアス・アイゼンシュナイダー
芸術監督助手：マリオン・スイートー、エレナ・ピコン、ロベルト・シュトゥルム
美術デザイン助手：ガーブルク・シュトツフェル
衣裳デザイン助手：ピルジットシユテッセル
音楽：メルジャン・デデ、ピロル・トパログル、ブルハン・オチャル、
イスタンブール・オリエンタル・アンサンブル、レプリカス、
ビュレント・エルソイ、ジャンクン・エルチェティン、
ソレン・アサドゥリヤンとヤンシマラル、アモン・トビン、
アリルド・アンデルセン、プッゲ・ヴェッセルトフト、
クリス・マグレガーズ・プラザウッド・オブ・プレス、ドクター・ロックイット、
エレクトロツイスト、インナー・ゾーン・オーケストラ、クープ、
マルチイ・グラBB、アストル・ピアソラ、トム・ウェイツ、ウフブー・プロジェクト
主催：日本文化財団 http://www1.ocn.ne.jp/~ncc/ 朝日新聞社
後援：外務省、文化庁、ドイツ大使館、東京ドイツ文化センター
協力：ルフトハンザドイツ航空、キリンビール株式会社
「日本におけるドイツ2005／2006」参加
イスタンブール国際演劇祭 イスタンブール文化芸術基金 共同制作［初演2003年］
出演：
ルース・アマランテ、ライナー・ベーア、アンドレイ・ベレツィン、
アレクサンドル・カストレ、シルヴイア・ファリャス、
ディッタ・ミランダ・ヤジフィ、キム・ナヨン、ダフニス・コッキノス、
メラニー・モーラン、エディー・マルティネス、クリスティアーナ・モルガンティ、
ナザレット・パナデロ、ファビアン・プリオヴィーユ、
ホルヘ・プエルタ・アルメンタ、瀬山亜津咲、シャンタラ・シヴァリンガッパ、
ミヒャエル・シュトレッカー、フェルナンド・スエルス、高木賢二、
アンナ・ヴェーサーク
2005/6/12(日)曇 2:13-5:11PM(69/休26/81) 1F最前方 客席ほぼ満員？(1800人)
客層：20才代女性と大人よりに老若男女。女性７割。ハイソな方多め。
客入れ：当日券有り、詳細不明。円形の張り出し舞台、最前列は2〜4列目。
物販。パンフ（□25cm 47ページ 1500円）上演記録付き ポスター1000円
Ｔシャツ2500円 カタログ2500円。 カーテンコール4回？5分。
2003初演のトルコ題材作品。
舞台。黒いフローリング（寄せ木細工状）。なんでもなさげな中央部には突然
わき水発生。池ができては、いつの間にか消失。そこに天井高さから滝が落ちる。
舞台幅いっぱいにスクリーン(斜幕)、海原の映像など投影。調度類は椅子、長机
など持ち込み式、概ねは道具によらないシーン。
構成。ハンマーム(銭湯)で憩う男、その上で髪を櫛けずる女。美しく装い、気取っ
てあるく女たち。あるものは男たちを助けに、あるものは自由に。男女の交歓。
水を得たもののパッションと歓喜。ラストは典雅なポロネーズダンス。
メロウでめろめろねこ。蜂蜜をなめる女たちら、ダンスでないダンスが間断なく
ちりばめられ。言葉やありげなダンスでは表せない官能が優雅に立ち上る。
歪んだ悪意や悲嘆はなく、すべてはポジティブな悦楽に向かう。知的満足度を凌駕
する、食欲、性欲が満たされるに似た喜びを感じるねこ。年を追うごとに、若返り
開放的になるピナだけど、近年一番の陶酔感がある作品と思うねこ。
すばらしいバランスなど高い技術はもう当然。男性の肉体美とパッション、女性の
美しい装いと仕草が醸すムーディは例えようもない。ソロやデュエットは純ダンス
として見応えあり。とりわけエネルギーがほとばしる、切れ味の鋭い男性ソロが
印象。現れては消える、圧倒的水量の池や滝装置。不屈の人と都市を表して、
知的な演出と思うねこ。
主な構成覚え書き
・ハンマーム(トルコの銭湯）にいる僕と腰だけタオルの男性。布袋を背中の上で
絞ると泡泡が落ちる。男たちぞろぞろ登場、同様にしてみな泡泡。それぞれの上で
女たちは長い髪を強く櫛けずる。
・男女がキス、男のソロダンス。ぴっちりした東洋衣装の女性がこしくね、手を
こちゃこっちゃとソロダンス。
・フュージョン。男女のデュオ。舞台後方で本水の雨が降る。両端に袋をさげた
天秤棒を頭にのせた女。男２人に持ち上げられ「浮遊歩行」。小さな女を男性が
抱え、くるくる回す。
・舞台中央に本水の池。水辺でパンに蜂蜜をつけたなめる女2人。
・フュージョン。男2人を両脇にした女〜女のソロダンス。男にこま回しされる女。
上手、男にもちあげもらい、上にあるチョコレートをとる女。中央、女が太股に
つけていた蝶ネクタイをとり、身につける男。後方、水辺で皿を洗う女。
・椅子に座る男たち。傍らの四つん這いの女の髪をなでる。女のソロ、体をまさぐる
ような仕草。上手、立っている場所に円を描く女。後方から「隠すことは残念な
こと」と語りながら前に歩いてくる女。下手、袖にたちスカートの下から、男たち
を数えながら出し、子供が十人という女。
・ピアソラ。花を生けた花瓶の水を飲む女。クッションをたたく女。コップの水を
飲んで後なげる？。「私は太りすぎ」とモノローグする女〜女たちが同様のモノ
ローグ。長机を振り回してから置く男。横たわった女を水平にもちあげ、降り上げ
下げする男。ダンス後、男にふられてしまう女。泳ぐような男たち。
・ロック。激しく旋回〜天井から降る本水の滝中で男ソロダンス。
・中東ポップ。手を大きく振り、体をくねらせての女ソロダンス。
・男女にわかれて舞台袖側に並び。女は男にキス、一人ずつ去っていく。
・ハンマームで背中を泡で覆う男。男の上で髪を櫛けずる女。傍らでユニゾンで
髪を梳く女2人。
・舞台中央に本水の滝。浴びつ、男のソロダンス。
・女たちのスカートをはためかせる男たち。
・ジャージーな女性ヴォーカル。男2人にエスコートされる人形ぶりの女。後方では
再び、滝中で男が踊る。
休憩
・小さな女のソロダンス。ゆったりと歌う男。神秘的な曲。
・ジャージーな男性ヴォーカル。フィールグッド〜。インドな男女のデュエット。
・男たちに操られるように動く女。男女が向かい合い、アップテンポ曲。それぞれ
デュエット、動きの中、落とされるグラスを受け止め、女のポーズにあわせて優雅に
渡す。ペア入れ替わり。移動式の箱が行き交い、それをとどめようとする。
長机の上、アクロバティックな男ソロダンス。箱の上に立つ女にジャンプして
キスしようとする男。
・足をバケツにいれた女。クッション、次は女をぐるぐると回す男。抱きあう男女。
ストップモーションの腕から抜けだし、別のパートナーの腕の中へ移動する女たち。
・女デュエット。男ソロダンス、崩れる体を女たちが抱き留める。
・「なんとなくニコニコする」と客席に話しかける女。頭にタオルを巻き、優雅に
歩く女。宝飾品を体から落とす。歩くと破れたような音を立てる女と付き従う男。
・幕が落ち、海原の映像。ガーデンパーティで大騒ぎ。斜幕の向こうでは激しく
男ソロダンス。水辺を電灯で照らす女。ネイルを磨く女。男2人の肩にのる女？。
男がワインを飲む〜けいれんしたよな動き、激しく。女を5,6人でもちあげ、
前後の担ぎ手を入れ替わりながら運ぶ。上の女は大騒ぎ。
・インドな女性現れ。男の激しいソロダンス。小さな女性の優雅なソロダンス。
・男たちは手をつなぎあい、数珠繋ぎ。先頭が最後尾にまわり、循環する。女たちは
下手の壁際に連なり、客席におり、そのまま出入り口からでていく。
・女のソロダンス、男性が加わりまもなく去り。女2人の小さな動き。
・タンゴ・ヴォーカル。斜幕のむこう側、上手で一同ピクニック。インドな女性が
後からきて加わる。みんなで記念写真。ぐるぐる遊ぶ、水音がする。
・ナイトムード。中程に女たちが並び。女のソロダンス。男たちが寄り添い、乾杯。
それぞれデュエット。操り、寄り添う男女。
・一同で「ポロネーズ」。男たちは床に腰をすえて、下手から行進。女たちは前面で
やはり腰をすえ、優雅な動きを繰り返しながら行進。
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