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 文学座 ファミリーシアター「アラビアン ナイト」

 @新宿 スペースゼロ(2006/4/29-5/7 9ステージ)
 http://www.spacezero.co.jp/
 全指定 前売当日とも 一般5000円、ユースチケット(25歳以下)3800円
 小中学生2800円
 5月〜7月 全国35カ所 61ステージ

 脚本:ドミニク・クック 訳:鴇澤麻由子 演出:高瀬久男
 美術:島次郎 照明:中山奈美 音楽・音楽協力:芳垣安洋、高良久美子
 音響効果:斉藤美佐男 衣裳:出川淳子 振付:新海絵理子 舞台監督:加瀬幸恵
 演出補:田俊哉 宣伝美術:マッチアンドカンパニー 宣伝写真:須藤秀之
 制作:富田欣郎
 出演:添え字は出演作品NO.
 目黒未奈:シャハラザード、5魔女娘、6末っ子、6鳥
 山田里奈:ディーナザード(シャハラザードの妹)、1薬屋、2召使い、3小姓、
      4少女、5魔女娘、6ファリザード
 三木敏彦:ワジール(大臣)、1盗賊の頭、2死刑執行人、3船乗りのシンドバッド、
      4祭司、5ハルン・アル・ラシッド、6大臣、6老人
 早坂直家:シャハリヤール(王様)、4偉い人、6王

 沢田冬樹:1盗賊、1アブダーラ、2コック、3荷かつぎのシンドバッド、
      4敵、5シディ1、6庭師、8俳優
 助川嘉隆:1カシム、1盗賊、27仕立屋、3ルフ鳥、
      4叔父、4王、5パン屋、6料理人、8俳優
 木津誠之:1盗賊、1アリ・ババの息子、27乞食、3商人1、3ルフ鳥、
      4葬儀屋、5人食いお化け、6ファルーズ、8俳優
 亀田佳明:1アリババ、1盗賊、2医者、3商人2、3ルフ鳥、
      4友人、5シディ2、6バーマン、8俳優
 松角洋平:1ババ・ムスターファ、2質屋、3商人3、
      4アブ・ハサン、5人食いお化け、5犬、6料理人、7執行人、8俳優

 山本道子:0女、1盗賊、2医者の妻、2王、3侍女、
      4叔母、4母親、5客2、6庭師の妻、6老婆、8俳優
 香月弥生:0若い女、1盗賊、1アリ・ババの妻、2通行人、2警察署長、3侍女、
      4花嫁、5アミナ、6次女、8俳優
 名越志保:0女王、1盗賊、17モルジアーナ、2仕立て屋の妻、2見張り人、3ルフ鳥、
      4結婚斡旋人、5客1、6長女、8俳優

 演奏:外村史郎、太刀川亞紀、高良久美子(東京)、芳垣安津(東京)

 2006/5/4(祝木)晴 1:35-4:21PM(1'24/休15/1'07) 後方中央 客席超満員(340人)
 客層:中年層中心に町内会な幅の広さ。子供は十数人と少。女性7割。
 客入れ:当日券あり。雛壇にいす席12列。通路座布団席7,8名。2,3人で場内誘導あり。
 折り込みチラシそれなり。折り込みパンフなし。物販。パンフ(A5 20ページ 500円)
 ほかCD。カーテンコール演出込みで1回。
 
 2002年初演@青山円形、翌年再演から、久しい3演。
 歩合。白木の丸い八百屋舞台。電信柱のよう、手がかりがついた柱が左右。舞台は
 回転、道なりに見立て。下手にバンドスペース。

 お話。后に裏切られ、それ以来一夜妻しか持たぬようになった王。朝になれば、
 殺されてしまうむごい仕打ち。大臣の娘シャハラザード、お話の天才、は自ら嫁入り
 志願。毎朝、妹に請われるまま語る物語は、最初は好奇心、やがて戒めやら教訓を
 王にもたらす。それは救済の過程ともなって…。超有名、そうでもない8話。間に
 シャハラザードと王の毎朝のやりとりを挿入。
 
 無地の空間を想像の物語で彩る、その豊かな魅力。楽しんでもらおう工夫満載。
 かぶりもの(2)、布の海原やら見立てと人形劇(3)、ラップにムード歌謡らミュージ
 カル(4)とか。装置はなく、みな身体表現で見立て。白衣装の衣装と簡素な舞台が、
 観客に想像の自由を与え、世界を広げる。スピーディ、シームレスに変化する舞台
 は楽しく、快感を呼ぶ。歌とダンスは劇団余芸の内だけど、親しみやすく物語との
 バランスよし。構成展開はきっちり、わかりやすくも人生の示唆に富んで深い。
 この劇団らしい、幅広い年襟層の役者陣がそれに寄与、見応えあり、魅力的。

 0プロローグ
 1アリ・ババと四十人の盗賊
 2ある乞食の物語
 3船乗りシンドバットの冒険
 4アブ・ハサンが屁をした話

 休憩

 5ものを食べない奥さんの話
 6妹をねたんだ二人の姉
 7終わりのない物語
 8エピローグ 

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