＠信濃町 文学座アトリエ(2006/6/17-7/2 18ステージ)
全指定 前売・予約4000円 当日4300円 ユースチケット2500円
作：川村毅[T-FACTORY] 演出：高橋正徳
美術：乗峯雅寛 照明：金英秀 音響効果：原島正治 衣裳：中村洋一
アクション：渥美博 舞台監督：三上博 制作：伊藤正道
票券：松田みず穂 宣伝写真：飯田研紀 撮影協力：酔狂亭
出演：
小林勝也 ：北山健三
加納朋之 ：篠田（北山の同僚）
古川悦史 ：桜庭（北山の同僚）
瀬戸口郁 ：相川（北山の同僚）
岡本正巳 ：野崎夏男
櫻井章喜 ：植松（映画監督）
植田真介 ：鶴木（演出家）
中村彰男 ：瀬川（小説家）、フランス人記者
鵜澤秀行 ：大山（映画監督）、居酒屋のおやじ、守衛
高瀬哲朗 ：大倉（労働組合委員長）、中年男、映写係、マスター
金内喜久夫：米沢（北山の上司）、警官
西岡野人 ：平木（次の組合委員長）、掃除男、野次
松岡依都美：祥子（客室乗務員）
上川路啓志：安田（映画の助監督）、旅客、掃除男、粋客、記者、バーテン
赤司まり子：芝木（映画祭のコーディネイター）、旅客、大倉妻、女優、女
富沢亜古 ：紀子（北山の妻）、ヒッピー
岡崎彩 ：ようこ（北山の娘）、女、
桑原良太 ：たかお（北山の息子）、若者、スタッフ、粋客
細貝弘二 ：旅客、洗濯バサミ男、アナウンサー
清水圭吾 ：旅客、掃除男、野次、居酒屋店員
柳橋朋典 ：組合員、掃除男、着流し、男優、粋客、記者
2006/6/24(土)晴 7:00-9:40PM(81/休12/67) 中央後方 客席超満員(220?人)
客層：まんべんなく広い年齢層、女性過半数。
客入れ：全指定 雛壇にパイプ椅子5〜7列。ハの字・三面配置。オープンなステー
ジなので見切れなし。折り込みパンフ少々。物販。劇団通信50円 ほか。カーテン
コール続くも1回。
川村毅、文学座アトリエの会への書き下ろし３作目。
舞台。二重の回り舞台。２組の物語を中央舞台の表裏、外周のコンベア出捌けを
活用して転換。くるくるくりんなリズムが楽しいねこ。
お話。戦後日本、昭和を生きた２人の男の人生。有為転変の中も平凡を通したサラ
リーマンと、パレスチナ解放戦線の過激派に身を投じた映画監督。対照的な生き方を
交錯させて描く、時代・会社と人の苦い関係。
オールザットジャズ。人生の悲哀を軽やかにユーモアもって描く、大人のコメディ。
忠義一途と奮闘努力の末、裏切られる。負け続けの昭和のお父さん達。持ち前の憤り
や怒りへの共感、愛ある視点が評論から娯楽へと乗り換えたよに、エンタメ志向。
コントなやりとりに浮かぶ、人となり、批評眼。人間臭くも、巧みに臭みを抑え、
親しみやすく、実感ある共感を呼び。コール&レスポンス、受ける観客の熱気が、
役者の活気を増し、なお楽しく。前作「フクロウの賭け」でも、チラチラとみせた
笑いを前面に、ええ案配の時代と人生ドラマとなり。また、モデルとなった映画監督
（若松孝二、大島渚）を、舞台に重ねるのも面白し。なんか吹っ切れたよな、川村毅。
次回作が早くも楽しみねこ。
役者。小林勝也さん。ええ感じのいい加減さ○。
[月間一覧］