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 PARCO 「フールフォアラブ  Fool for Love」

 @渋谷 PARCO劇場(2007/2/7-25 23ステージ)
 http://www.parco-play.com/web/page/
 全指定 7500円 学生券(当日指定席引換)4000円
  @大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2/27-29 3ステージ

 作:サム・シェパード 訳:伊藤美代子 演出:行定勲
 美術:二村周作 衣裳:前田文子 照明:佐藤啓 音響:長野朋美
 ヘアメイク:宮内宏明 演出助手:長町多寿子 舞台監督:小林清隆
 宣伝美術:永瀬祐一 宣伝写真:西村淳 宣伝:TSP プロデューサー:毛利美咲
 製作:山崎浩一 企画・製作:(株)パルコ
 出演:
 香川照之 :エディ
 寺島しのぶ:メイ
 甲本雅裕 :マーティン(その地のメイの友人)
 大谷亮介 :老人

 2007/2/12(祝月)晴 2:07-3:32PM(1'23) 下手前方より 客席満員(450人)
 客層:大人よりの老若男女。中年層が結構。女性6,7割。
 客入れ:当日券売り切れ、詳細不明。いつもの開演前携帯注意などなし(呼び出し
 音のコラージュは客入れ音楽一部?)。折り込みチラシ結構。物販。パンフ(A4
  1500円)ビニール袋あり。ポスター500円。Tシャツ2000円。
 カーテンコール2分3回。

 映画監督・行定勲の舞台初演出。サム・シェパード作品を取り上げ。
 舞台。薄汚れた、暗い洋室。上手出入口、窓にブラインド。中央奧にパイプベット、
 上手手前にテーブルとパイプ椅子3。下手端にゆったり椅子、脇に酒瓶。後ろのドア
 からバスルームへ繋がる設定。

 お話。ニューメキシコの安モーテル。拒みながら求めあう男女。それを厚かましく
 見守る謎の中年男。疎まれながら、離れられない父母への愛憎を重ねながら、男女の
 業を描いていく。
 
 直球の会話「激」と哀感漂うビジュアルの魅力。勝負だぜと繰り広げられる会話バト
 ル。奇をてらわず、テキストと役者を信じて正攻法。感情をむき出しにし、叫び悶絶
 する寺島しのぶ。押され気味も負けてない香川照之。赤いドレスに着替えた後、
 痛々しく追想する寺島。その悲しいほどの美しさも特筆。緊迫感あふれる中、浮世
 離れキャラの男・甲本雅裕が箸休めに救い。

 主人公達の父母像ら、幻想と現実が入り交じる物語。美術は砂漠の家を追憶と背景に
 浮かばせ。忍び入る郷愁、哀感がしみじみしみるねこ。

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