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 PARCO「LOVE 30 vol.2〜女と男の物語〜」

 @渋谷 PARCO劇場(2007/8/15-24 15ステージ)
 http://www.parco-play.com/web/page/
 全指定 7000円 平日マチネ6000円
  @名古屋 愛知県勤労会館 9/5 1ステージ
  @大阪 シアター・ドラマシティ 9/8-9 2ステージ
 
 演出:宮田慶子 音楽:稲本響 美術:松井るみ 照明:中川隆一
 音響:長野朋美 衣裳:前田文子 ヘアメイク:西川直子 演出助手:高野玲
 舞台監督:瀧原寿子、林和宏 宣伝美術=東學 宣伝写真:谷敦志
 プロデューサー:佐藤玄ほか 製作:山崎浩一

 「北向きの女」
 脚本:青木豪[グリング]
 出演:純名りさ、内田滋

 「アルゼンチンにて」
 脚本:赤堀雅秋[THE SHAMPOO HAT]
 出演:鈴木砂羽、尾美としのり

 「たんすのゆくえ」
 脚本:田村孝裕[ONEOR8]
 出演:小西美帆、羽場裕一

 2007/8/16(木)猛暑 3:35-5:13PM(1'37)中段上手 客席8割(350人)
 客層:20-30歳代カップルと中高年女性通し。女性7割。
 客入れ:開演前注意は1名と縮小。折り込みチラシそれなり。物販。パンフ A4
 1500円。きれいな写真メイン。Tシャツ2000円 ポスター500円 CD1000円。
 カーテンコール1回?1分だっけ。
 
 オムニバスシリーズ第二弾。気鋭の小劇場演劇作家を、手練れの宮田慶子演出にて。

 舞台。分譲マンションリビング、カラオケボックスの大部屋、引っ越し荷物が積ま
 れた部屋。直前の回の役者が転換に登場とか、遊びあり。

 お話。「北向きの女」不動産会社の先輩後輩社員。先輩女性社員は会社社長と
 不倫中、後輩社員は結婚相手とすれ違いがちで先輩に憧れをもっていた。2人きりで
 胸の内を晒す内、微妙な雲行きになって。
 「アルゼンチンにて」高校同窓会の2次会、カラオケボックスに残った男女。カメラ
 マンになろうと元恋人の女を置き去りに町をでていった男。やまない雨の戸外、
 しだい濡れ戻っていく男女の恋情。
 「たんすのゆくえ」同棲解消、引っ越しの準備を進める男女。箪笥の所有権を巡って
 なぜか諍いが。ふとしたことですれ違った男女の姿をコミカルに描いてく。

 三人の個性、作品の持ち味を丁寧、明確に出し。宮田慶子、脂がのった演出ぶり。
 意地悪な成り行きも人への愛情を感じさせる青木豪。別れた男女の微細な心理をちと
 湿った感触で描いた赤堀雅秋。女心に鈍感な中年男と、勝ち気で明るい女性のやり
 とりを軽やかに描いた田村孝裕。いずれも手応えのある作品が、ほどよい長さでと
 いい感じ。心地よく劇場を後にしたねこ。

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