＠大崎 アトリエヘリコプター(2007/7/25,27-29 8/1,3,4 7ステージ)
7/24〜30 前売2000円 当日2500円 8/1〜5 前売2500円 当日3000円
終演後にアンケートを500円で買い取るキャッシュバックつき
脚本・演出：岩井秀人
照明協力：松本大介（enjin-light） 音響協力：荒木まや（ステージ・オフィス）
特殊衣裳：坂東智代（Chacotto） 本番撮影：TRICKSTER FILM 舞台写真：岩井泉
票券管理：有田真代（背番号零） 当日運営：田辺恵瑠 制作：三好佐智子
出演：
永井若葉 ：若葉（伝説のやくざ）
田中伸一[開店花火] ：山田（若葉の舎弟）
内田慈 ：美幸（山田の恋人）
猪股俊明 ：ライバル組長
坂口辰平 ：ライバル殺し屋
師岡広明[豚肉3カイキ] ：若者１
岡田昌也 ：若者２
金子岳憲、黒田大輔[THE SHAMPOO HAT]：赤ちゃん
2007/8/3(金)晴 7:35-9:06PM(1'31) 正面前方 客席超満員(60人)
客層：20-30歳代中心、時々中年層。単独客多め、スーツ客少なめ。男女半々。
客入れ：整理番号付き、20番ずつ呼び出し。ゆったり埋まる客席。元工場跡もいつの
まにかエアコン完備で快適。Ｌ型ひな壇客席。数が多い正面4列側が見やすいと誘導
あり。サイドに適時追加席設置。桟敷はなし。 折り込みチラシそれなり。折り込み
パンフ A5 4ページ。挨拶、配役、スタッフ、予定。次回公演 来年8月駅前劇場。
物販不明。カーテンコール1回。
本公演前？のプレビューと再演の二本立て。まず、プレビューから。
舞台。がらんとした劇場に黒い平台。奥の壁際パイプ椅子に出待ち役者が晒されて
常駐。平台上。椅子４、チェスト１、台車付き長机１。ドアは動くノブだけで模し。
お話。実は歯医者が怖い、知った相手を半殺しにしかねない、困りものやくざ若葉。
実は恐怖を克服な過激な暴力沙汰はすでに伝説。歯医者で若者にじゃまをされた後、
引退宣言。置きみやげは敵対する親分の命。舎弟の恋人の色仕掛けの罠を企むが、
はたまた同じ若者にいじられ、臆病風に吹かれて失敗。おかげで舎弟は半死半生状態
、病院では敵対する親分と殺し屋が医師になりすまし待ち伏せ。法外な金を突き
つけて、若葉を窮地に落とし込む。子供ができない体が辛い舎弟恋人と、その原因と
元ＤＶ恋人＝実は記憶を失った殺し屋。どうにも納得できない、舎弟の恋人の憤懣は
募るばかり。仕方なしに（邪魔立てする）若者を手下にやばい仕事に走る若葉。
意識が戻らない舎弟と、虎視眈々と若葉抹殺をもくろむ親分。果たして、どうなって
しまうのでしょうか。
プレビューと言いながら高完成度。恐れ怒り悲しむ人間を描く時のシリアスとコミ
カルのさじ加減の妙。立ち上る叙情、笑いつつ、ほろりとさせられたまらない、
感情やじろべえねこ。肥大化し暴走する物語に滲ませる過酷な現実。妄想と理性の
危ういバランス、その生っぽさに作家の顔が覗くようで興味深い。へたうまな体裁を
装いつ、緻密に作品の面白みに仕上げてて感心ねこ。
構成は大胆。例えば、袖の出待ちをみせる演出同様、空間ボーダレス。後半なぞ、
劇場の楽屋然となり、役者達が物語の行方やそれぞれ役柄や如何、どうするよと
おしゃべり。登場人物、役者の垣根なしに、そんな人達がそこにいるライブ感○。
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