＠赤坂 赤坂ACTシアター(2008/6/20-7/12 28ステージ)月曜休演
http://www.tbs.co.jp/act/
Ｓ席10000円 Ａ席7000円 立見5000円
＠大阪 イオン化粧品 シアター BRAVA! 7/18-27 11ステージ
＠広島 広島厚生年金会館 8/1-2 3ステージ
＠愛知 愛知厚生年金会館 8/6-8 3ステージ
脚本：アントン・チェーホフ 演出：栗山民也 翻訳：沼野充義 美術：島次郎
照明：勝柴次朗 音響：山本浩一 衣裳：前田文子 ヘアメイク：鎌田直樹
演出助手：坂本聖子 舞台監督：小林清隆
主催：TBS/ホリプロ 企画制作：ホリプロ
出演： 藤原竜也 ：トレープレフ 鹿賀丈史 ：トリゴーリン（大作家） 麻実れい ：アルカージナ（大女優 トレープレフの母親） 美波 ：ニーナ（地主の娘） 中嶋しゅう：ドールン（医者） 藤木孝 ：シャムラーエフ（執事） 藤田弓子 ：ポリーナ（侍女） 小島聖 ：マーシャ（ポリーナの娘） たかお鷹 ：メドベジェンコ（教師） 勝部演之 ：ソーリン（母の兄） 野口俊丞 ：ヤーコフ 二木咲子 ：小間使い
2008/6/22(日)雨 1:05-3:55PM(1'40/休21/47)1階最前方中央 客席満員(1200?人)
客層：20-30才代中心にほぼ全員女性。お友達連れ中心。
客入れ：当日券不明。以前よりロビー狭く、トイレ待ち長蛇もあり、身動きとれず。
最前Ｄ列、ひな壇に19列。 折り込みチラシそれなり。パンフなし。
物販。トートバック付きパンフ2000円。ポスター1500円。Ｔシャツ4500円。ほか
紀信写真集など。食べ物はピロシキ？とスペシャルドリンク？。
カーテンコール3回2分。
豪華キャストによるチェーホフ劇。
舞台。闇に浮かぶ無機質な空間にアンティークな調度と、照る本水の波紋。斜におか
れた舞台。これも歪んだブルーの額縁が前面囲み。中途上手と奧側にのっぺりした
長い壁。その手前に水路。屋内場面ではギロチンな仕切り板が降りて内外を仕切。
お話。帝政崩壊前のロシア。大女優の息子は田舎暮らしと閉塞した時代に欲求不満。
女優を夢みる娘と恋仲だが、彼女は母親の恋人である作家に夢中になってしまう。
概ね、片思い悶々天国な人々の孤独と痛い滑稽さを描いていく。
寒々しい空間と演出、彩る役者の華。人工的な空間に、暖かみある家具とあまりに
人間くさいチェーホフキャラという狙った面白み。闇を意識した照明はモノトーン、
夜の静寂を醸す音楽は囁くピアノ音楽。美術展示会場みたいな静謐さが眠気を誘って
、心地良いねこ。
黙しても存在感とオーラを放つ、さすがの役者揃い。青春残酷物語を地でゆく主人公
・藤原竜也君。挫折しても前のめりな熱情、過剰なるも素敵。マザコンぶりが子猫に
かわいい(ちと呆れさせ）。わがままが許されますな、華ある女優に、麻実れい。
湿った悲劇を演じる主人公とニーナ達と陰陽なバランス○。ダンディでもてもて、
名声も寂しさ故に満たされない作家・鹿賀丈史。口跡がいい役者の中にいても
ひときわ、長台詞も心地良く（ちと年より過ぎだけど）。
と、役者芝居で賑わいも、演出は不安や不穏さも抑制され、しれっとクール。作品
との距離感を感じてしまうねこ。
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