＠渋谷 PARCO劇場(2008/7/5-8/3 34ステージ)
http://www.parco-play.com/web/page/
全指定 前売8400円
＠北九州 北九州芸術劇場 中劇場8/7-10 5ステージ
＠新潟 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場 8/14-17 5ステージ
＠大阪 シアター・ドラマシティ 7ステージ
脚本・演出：長塚圭史[阿佐ヶ谷スパイダース]
美術：二村周作 照明：小川幾雄 衣裳：伊賀大介 ヘアメイク：河村陽子
音響：加藤温 アクション指導：川原正嗣、前田悟 演出助手：山田美紀
舞台監督：菅野将機 宣伝美術：有山達也 宣伝写真：久家靖秀
宣伝ＰＲ：る・ひまわり プロデューサー：佐藤玄、毛利美咲
製作：山崎浩一 企画製作：株式会社パルコ
出演：
松たか子 ：尾崎馨 （かおる 信助の妻 陰を負う）
田中哲司 ：尾崎信助（人気ビストロ店シェフ 従兄・三田村のホテル助っ人）
吉田鋼太郎：神城礼二（ジョブナイル小説作家 不調）
鈴木杏 ：神城美鳥（みどり 礼二の娘 奔放）
中村まこと：三田村優治（ホテルオーナー やる気なし） [猫のホテル]
梅沢昌代 ：真田稔子（ホテル従業員 混乱）
堂ノ脇恭子：三田村操子（みさこ 優治の妻）
2008/7/13(土)晴 7:05-9:21PM(2'15)中段下手 客席満員(450人)
客層：20才代後半最多、中年層も結構。男女半々。
客入れ：当日券有り詳細不明。折り込みチラシそれなり、パンフなし。
物販。パンフ A4 48ページ 1500円 袋付き。役者毎インタビューほか。ポスター
大1000円小500円。 カーテンコール3回1分 ぱらぱらとスタンディング。
これで暫くお別れ、英国留学直前・パルコ書き下ろし3作目。実力派役者陣をそろえて
の上演。
舞台。幕があがるとうらぶれたホテルの一室。書斎と混合の体。常ならぬ汚れの中、
「傷」が否応がなく目にとまり。正面奥に浴室ドア。
お話。経営救済がため、従兄のホテルを訪れたコックと妻。ホテル経営者の妻が謎の
自殺をとげてまもなく、その兄である作家と娘が逗留するのみ。精神が危うい状態に
あるコックの妻。その過去が作家親子との出会うことで、闇から蘇ってくる。
刻むように描かれた暴力と暗部、その裏に愛の賛歌を潜めつ、ひとかたならず。
端正な筆致で描かれた現代口語会話。砕けすぎず、時に詩的な言葉でつづり、きりっ
と文芸調。前半は探るように展開、ほの見える闇とエロスにぞくり。
後半は謎が開示、とたんガツンと直球、舞台炎上水没。血という檻に囚われ、愛を
希い、暴力に隷属する女性達。その闘いと救済を描く。役者は真剣勝負。とりわけ、
松たか子さんは大悲劇女優状態。自分語りがためか、膨大な台詞、身を焼き尽くし
そうな狂気。鈴木杏さんは不安に揺れながらも、毅然。吉田鋼太郎は揺れながら
貫録でサポート芝居。手応えしっかり、お疲れ様でしたと心でエールねこ。
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