[前頁] [ホーム] [一覧] [次頁]

 ペンギンプルペイルパイルズ #13「審判員は来なかった」

 @三軒茶屋 シアタートラム(2008/7/10-20 14ステージ)
 http://setagaya-pt.jp/
 全指定 一般4300円 当日4500円 友の会会員割引4000円 世田谷区民割引4100円
  @大阪 リサイタルホール 7/27 2ステージ
  @福岡 西鉄ホール 8/2-3 2ステージ

 作・演出:倉持裕
 舞台監督:橋本加奈子(SING KEN KEN) 舞台美術:中根聡子
 照明:清水利恭(日高照明) 音響:高塩顕 衣装:今村あずさ(SING KEN KEN)
 音楽:野村田中と風林火山[田中馨(サケロック)、野村卓史(グッドラックヘイワ)]
 宣伝美術:坂村健次(C2デザイン)チラシイラスト:横山裕一 宣伝写真:相澤心也
 宣伝ヘアメイク:山本絵里子、浅沼靖 舞台写真:引地信彦 制作:土井さや佳
 主催:ペンギンプルペイルパイルズ 提携:世田谷パブリックシアター
 後援:世田谷区、TBSラジオ&コミュニケーションズ

 出演:
         大統領官邸  パリアン農家  体育館     大聖堂

 小林高鹿   :大統領    パドロー    パヒム     ー
       (パリエロ大統領) (使用人)    (国技考案者)
 ぼくもとさきこ:ポルガ    ー       ボニー     大司教
         (大統領秘書)         (副審判長)   (パリエロ正教)
 玉置孝匡   :首相     タオ      タッティ    司祭
        (最高会議首相) (果樹園農夫)  (アーチェリー) (パリエロ正教)
 近藤智行   :中尉(少佐)  ー       トルハルト   モーベル
        (軍人 護衛官)         (サッカー) (パリエロ正教助祭)
 吉川純広   :ー      ストー     ミックマン   ー
                (タオの息子)  (ボクシング)
 安藤聖    :セリー    セミラ     セルロッタ   セヴァ
       (大統領第二秘書) (タオの妻)   (バドミントン) (修道女)
 片桐仁     :大使     ジドルフ    ジック     ー
 [ラーメンズ](マリム親善大使) (郵便配達夫)  (審判長)


 2008/7/16(水)晴 7:08-9:07PM(1'57)中段下手 客席超満員(220?人)
 客層:20才代中心に幅広く、女性過半数。
 客入れ:トラムシートほぼ満席10?人、壁際に立ち見6人。B列最前、カメラが入って
 左右撤去。 折り込みチラシ結構。 パンフ B5 3ページ。配役、スタッフ、
 予定。倉持裕次回作は 来年3月 海外編「昔の女」@新国立劇場小劇場。
 物販。パンフ 卓上カレンダー体裁 1000円。台本1500円。 カーテンコール2回2分

 ラーメンズ・片桐仁らを迎えての劇団・新作公演。

 舞台。ロシア・アバンギャルド?な絵柄の飛び出す絵本、くるくるくりん。↑の4場面
 3装置(体育と聖堂は融合)を盆上に設置。だまし絵のように繋がった装置を廻しながら、
 役者も移動。生着替えをみせたり、関連する物語にリレーしたり。有機的に連ね
 みせて、面白いねこ。

 お話。独立から1年、内外とも政情は安定せず、記念日も大統領は気が休まらない。
 そんな中、畑に飛行機の部品が落下、貴重な資源が発見される。その日を境に
 政府と農家、なぜか落ち目の教会と海外進出を目論む新スポーツ開発委員会を
 捲き込み、あれこれと変化が起こる。

 スピーディ、わかりやすい、どっと笑える。と、思索と物語を精緻なパズルのように
 描いてきた旧作から心機一転?。不可解な謎めきと面倒な伏線はり、時空の交錯は
 ほとんどなし。ストレートに4つの併走する物語が理解でき。異国と登場人物達の
 困った事情と、有為転変の展開を好奇心たっぷりに楽しむねこ。役者大活躍。複数
 のキャラ芝居を前面に見所(笑い所)連綿。舞台美術の大活躍は前述の通り。

 役者。いい芝居がいい意味無駄な、面白さ。触れ幅広い、小林高鹿。振れ幅ほとんど
 なくピンポイントな、ぼくもとさきこ。生真面目ぶりが愉快、好感の玉置孝匡。
 ぽつり一言に沸く笑い、親しみの片桐仁。

[月間一覧