＠下北沢 本多劇場(2009/7/17-26 12ステージ)
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 前売4700円 当日5000円
脚本・演出：倉持裕
舞台監督：橋本加奈子（SING KEN KEN） 舞台美術：中根聡子
照明：清水利恭（日高照明） 音響：高塩顕 衣装：竹之内康宏 音楽：SAKEROCK
演出助手：相田剛志 宣伝美術：坂村健次（C2デザイン） 制作：土井さや佳
主催：ペンギンプルペイルパイルズ
出演：
鈴木砂羽 ：美野千都（みのちづ 長女）
小林高鹿 ：美野慎平（しんぺい 次男）
近藤智行 ：美野隆輝（たかてる 三男）
玉置孝匡 ：鳥塚勝（とりづかすぐる 姉を失った兄弟・兄）
吉川純広 ：鳥塚信樹（のぶき 姉を失った兄弟・弟）
ぼくもとさきこ：有福久乃（ありふくひさの 美野家家政婦）
谷川昭一朗[東京乾電池] ：万田勇悟（まんだゆうご 釣り人）
2009/7/18(日)晴 7:06-8:55PM(1'47)最前列より 客席6割(250人)
客層：20-30才代中心、単独客多め、男女半々。
客入れ：後方4，5列空席が寂しいところ。前列だと見上げる格好なので、やや引いた
列が○。折り込みチラシそれなり。パンフ A5 3ページ。挨拶、配役、スタッフ、
予定。次回公演。来年3月中旬＠スズナリ。 物販。パンフ B5 22ページ 1000円。
土田英生×倉持裕 対談収録。台本1500円。ほか、DVDなど。カーテンコール2回2分。
作演出の部外公演も活発な、倉持裕の１年ぶり劇団書き下ろし作品。
舞台。ツタの巨木が左右、絡み取られたような部屋装置。色彩が奪われたグレー一面。
お話。30年前に失踪した女の手紙が釣り上げられる。釣った男は新聞広告で呼びかけ
、縁の兄弟がやってくる。同時に当人？から釣った男へ電話が入る。男は女性のもと
へ向かい、訳がわからない兄弟は追いかける。それぞれは相手の事情を知らず、腑に
落ちない気持ちが行き交って…。
しっとり濃い口にドラマティック、人のみならず装置もスパイシーに異世界仕立て。
演劇ならではの、倉持裕独特の、切なさと珍しさの重層が堪らないねこ。広く演劇
ファンにお勧めしたい。
誰もが秘密を抱え、言い出せないやるせなさを感じてる、アンニュイワールド。
モザイクが晴れていくように開かされる、ミステリアスな展開に興味津々ねこ。物語
らない描き方の意地悪ぶりが、いたぶられても好き！な魅力を感じさせ。さらに、
穴とか扉とかを介したお得意の異世界を導入。そこ絡みで影響される周囲が、不可解
ながらもなにかしら変化していく仕掛け。見えないけどみえてくるな劇的効果を生ん
でいて、面白くみるねこ。いつもながら妙技と思うねこ。
役者。鈴木砂羽さん。ミス・アンニュイ、濃いめの香りがしそうで陶然。谷川昭一朗
さん。脱力がいい案配、訳知りに美味しく。ぼくもとさきこさん。オアシス。
近藤智行さん。別口でオアシス。
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