＠銀座 ル テアトル銀座 by PARCO(2009/8/14-30 15ステージ)
http://www.theatres.co.jp/letheatre/
全指定 7000円 グッドプライスデー平日ソワレ6000円
作：鈴木聡[ラッパ屋] 演出：河原雅彦
美術：松井るみ 照明：高見和義 音響：大木裕介 振付：前田清実
衣裳コーディネイト：四方修平 ヘアメイク：河村陽子 演出助手：則岡正昭
舞台監督：幸光順平 宣伝：吉田プロモーション
企画制作：株式会社パルコ、株式会社ミーアンドハーコーポレーション
後援：TBSラジオ
初演 ラッパ屋 今回 2001/4/4-30 34ステージ THEATER/TOPS 2時間20分 2時間46分 出演: 斎藤洋介（父 もんじゃ屋のおやじ） おかやまはじめ きたろう 斎藤悦子（長女 造形アーティスト） 弘中麻紀 ← 斎藤幸子（次女 波乱万丈） 岩橋道子 斉藤由貴
富島和夫 （隣のもんじゃ屋のおやじ） 俵木藤汰 松村 武[カムカムミニキーナ] 富島健一郎（その息子） 宇納佑 小林健一[動物電気] 矢口美奈子（近所のお姉ちゃん） 三鴨絵里子 明星真由美 吉田勝江（洋介の逝った妻の姉妹） 大草理乙子 千葉雅子[猫のホテル] 澤渡桂一（幸子の担当教師） 木村靖司 粟根まこと[劇団☆新感線] 坂本卓也（幸子の同級生 いつも片思い）福本伸一 中山祐一朗 村木繁（幸子の学校教頭） 熊川隆一 伊藤正之 山崎正光（実業家） 義若泰祐 柳家喬太郎 田中由紀夫（幸子の同級生 変癖あり） 岩本淳 鬼頭真
2009/8/15(土)晴 2;05-5:09PM(1'02/休16/1'44)最前方上手 客席8割(600?人)
客層：20-30才代中心、小劇場演劇または役者ファン。中年層ちらほら。女性過半数。
客入れ：当日券あり。リピータチケット -1000円販売 もんじゃ焼セット抽選券権
付き折り込みチラシ 極厚 もてないと返す人あり、棄て箱設置。
物販。パンフ A4 オールカラー 34ページ。もんじゃ焼きツアー収録。ポスター
500円。サイトウサチコさん募集掲示あり。 カーテンコール3回2分。
ラッパ屋TOPS上演作を4倍超規模に拡大上演。
舞台。月島の路地裏エッセンスを素敵に凝縮。上手に物干し台がある一軒家、その
お茶の間縁側はほとんど玄関状態。煤けた昭和な風情が良い感じ。下手にその家のと
もう１軒のもんじゃ焼き屋を並べ。路地に床机、植木鉢、上空に青空と雲。
お話。月島のもんじゃ焼き屋の娘はふとした弾みで転がって、主に男関係で波瀾万丈。
それを弛まず見つめ、それぞれにサポートする家族とご近所達のてんやわんやの12年。
ラッパ屋より面白い、上出来再演。怒濤の波瀾万丈オムニバス、登場人物はマンガ
めいたり人情芝居めいたり面白くデフォルメされ。素材を煮しめて旨みを増す佃煮、
または香辛料で際出すカレーな案配。そこらの持ち味をきちんとくみ取って、120％
の役者芝居で引き出す今回。ハイテンションの、上気した前のめりの、あるいはずっ
こけの通常生活からすると大バカぶりを、旨みたっぷりと見せて魅了。かといって、
暴走迷走、息切れさせない冷静さが全編に行き渡って、訳知りの手綱裁きが冴え。
役者は主役級の実力と個性をもった面々。やり過ぎの芝居をすべて面白みに転化させ
てさすが。恋に生きる真正直キャラ・粟根まことさんは、いつにない演技もお楽しみ
男勝りも心優しいキャラを演じた明星真由美は、久々にじっくりと取り組んだ演技で
魅せ。
アフタートーク 5:29-6:23PM(54)6，7割残り
出演：斉藤由貴×河原雅彦×鈴木聡
掻い摘んで覚書。不正確なことおことわり。
・アフタートークは鈴木さん以外は初めてとか。
・鈴木 斎藤さんは普段から面白い、天然ぼけ。河原 生きてるだけで周りが面白く
なる妖精みたいな人。（稽古場での印象）ケータリングを一体食べる、休憩時間に
お子様とよくしゃべる、
鈴木 一番上の子はスーパーマブイっすよ。舞台をみていると、つい高校生気分に
なってしまう。
・鈴木さんが年寄りにみえる話。90歳（河原）、30歳の時60歳（木の実ナナ）。
松村さんも結構、きたろうさんと遜色ない、堂々たる親友ぶり。
・斎藤 河原さんが毎日違うＴシャツを着てきたのがなぜ?。
河原 しゃきっとするから、着替えない方が不思議。（由貴さんは同じでも
気にしない、Ｔシャツだし、家事で忙しいからとか。）
・斎藤 稽古が過呼吸になりそうだった。台詞が役者を追い込めるような、そこで
余分なモノをだせよみたいな。
河原 起承転結が短い場の中にあるから、ピークが毎回あるから。
斎藤 紙芝居のように一枚の中で一杯しゃべるみたいな。半端ないプレッシャーが
あって、初日はジェットコースターのように急に体調が悪くなってしまった。
河原 全然そんな風にはみえなかった、可憐でした。斎藤 ストレスですよ
（と鈴木さんをみる）。（千葉さんのせいにすると言うと）着ぐるみが大変な
話。初舞台の喬太郎さんに着ぐるみで登場させた訳はなにか。
河原 出番がないことと待っている間の緊張をほぐすため。
斎藤 それはない、面白いと思ったからでしょ。
河原 それはあるけど、それだけじゃない。（河原さんのだめ出しが細かくて、
由貴さんが忘れてしまう話。見事に忘れているので清々しい。）
・（ここでセミがひぐらしになって、お客さんのアンケートに答えるコーナー）
Ｑ１ 斎藤さんの今回の自分へのご褒美はなんですか。
Ａ１ 斎藤 何買ってくれますか？（新地のホステス斎藤さんみたい）。
斎藤 次の芝居に招待してください。
河原 女優さんへ贈り物をあがるようにしたほうがいいかなあ。
斎藤 やめた方がいい、誤解を生むから。鈴木さんはいい、先生って感じ
だから。
Ｑ２ 月島の先生から、子供達にメッセージ
Ａ２ 鈴木 目の前のことをとりあえず大切にするのが大事。死んじゃうとき、
絶対人の顔を思い出すはず、友達とか大事にしてください。
斎藤 子供は何も言わなくともそのままで宝物のような存在。そんなことより
大人にしっかりしろと言いたい。
Ｑ３ 身近に斎藤幸子がいたら友達になれますか。
Ａ３ 斎藤 昔お地蔵さんと言われたことがあって、一緒に暮らせないといわれて
傷ついたことがある。万人愛されている存在ではないと、自分では
思っている。高校時代まで友達がいなくて、劣等感の塊だった、
だからこんな仕事をしているのが不思議な巡り合わせだと思う。
鈴木 生活が満たされていたら、作家や俳優にならないと思う。
河原 みていると楽しいからいい。
鈴木 人生が楽しくなると思う。
（風鈴がなって締めのトーク）
河原 TOPSの公演との舞台の違い。
鈴木 違和感がなかった、すごくよかった。
河原 芝居の意味だけは変えたくなかった。
鈴木 下北沢で活躍している役者さんが銀座に集まっておるのも面白いし
（河原 みんなわからないから、待ち合わせてきたりしてる）
斎藤 （小劇場の役者の印象）挨拶とか決まったことがなく、みんな自由にして
いる。寝てたり、カップラーメン食べたり（河原 なんかだらしない感じ）。
へんな気を遣わなくていい（河原 風通しがいい現場でした） 中山さん
なんて、最初からため口だった
河原 彼はバリアフリーだから。（ここで中山さん登場。ビール飲んできたらしい）
最初に中山祐一朗とプロデューサーに言われたとき、あの中山が斎藤由貴さん
と？と。
中山 大学以来、一緒に芝居をする感じでしたけど、自然に。
斎藤 中山君のラストの台詞がいい、いいところもっていちゃう話。
河原 うっかり感動しそうになる。
鈴木 ラッパ屋の役者がみて違和感ないと言っていた。体力使う芝居だけど、ラスト
までがんばってやってほしい。
斎藤 好きな形容詞は切ない、それが一杯詰まっている芝居。お客さんがどれだけ
舞台に入ってくれるかが、この芝居には大事なこと。もって帰ってくれると
うれしい。
河原 本とキャストに巡り会えた。無事に、そして精進していきたい。
中山 本日はありがとうございました。
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