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 ポかリン記憶舎 冬公演 #16「垂る -shizuru-」

 @大崎 アトリエヘリコプター(2009/12/9-13 7ステージ)
 全自由 前売3000円 当日3500円 平日マチネ割2500円 和服割2500円 学割2500円

 作・演出:明神慈 音楽:木並和彦 舞台美術:杉山至+鴉屋
 舞台監督:寅川英司+鴉屋、大友圭一郎 照明:木藤歩 音響:荒木まや
 写真:松本典子 A D:松本賭至 衣裳:フラボン 演出助手:小杉美也子、
 黒木絵美花、橋本和加子、直原薫、由かほる 制作:フラボン
 主催:ポかリン記憶舎
 出演
 日下部そう :若い男 潤
 成田亜佑美 :若い女 優花

 井上幸太郎 :夫 尚人
 中島美紀  :妻 恵美

 町田カナ  :電話する女 舞
 桜井昭子  :告げる女 広江
 
 二瓶鮫一  :年老いた男 内海
 本多麻紀(SPAC):介助する女 土井

 東谷英人  :大柄の男 橋口

 2009/12/9(水)曇 7:36-8:52PM(1'15)中央中段 客席ほぼ満員(60人)
 客層:20-30才代中心、大人よりに幅広く。男女半々。
 客入れ:開場は「25分前」って何時?に告げられ。やや押して定時15分前開場。
 整理券がきっぷ型硬券。トイレ1箇所(大小同居)で列が出来、待ち時間中に済ました
 方が吉。鰻の寝床舞台に沿って客席。ひな壇に小ぶり椅子1、普通3列。中央よりが
 いいと思うねこ。折り込みチラシ少々。パンフ A5 3ページ。挨拶、配役、スタッフ、
 予定。次回公演。春 cafe公演 秋 本公演。3月 ソウル公演。物販。台本1000円ほか
 カーテンコール1回1分。

 明神慈新作、ホール公演。
 舞台。会場を縦長使用。鰻の寝床に細長い桟橋、前後で傾斜を違えて延び。上手下手
 中程に白いベンチ、後方はスリット壁。

 お話。都会の水上バス乗り場。恋人通し、夫婦連れ、車椅子の老人と介護者で船出
 待ち。と、乗客達が無差別殺人にあう予知夢をみたと、乗船を止めに中年女性が
 現れる。一同、不安のずんどこに堕され。恋人連れの青年は、妄想癖のある女=彼の
 ファム・ファタールと再会、破滅の記憶の蓋が開いて…。

 謎めいてサスペンス、ざわつく関係性が面白いねこ。キレイ夢幻な持ち前の浮遊感は
 静寂を醸す音楽らに残すけど、会話は結構生っぽく、毒気はらみ。すれ違いの悲しさ
 と怒り、秘密や悪意がぽつぽつと浮かんでスパイシー。知らず呼応の同時性会話には
 クスリ笑い。殺人予告から、生と死が鮮やかに炙り出され。それまでの暗喩と明喩な
 ピースを集めて、青年の真相をイメージ爆する終盤にほよよ。意外ですた、ねこ。

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