＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2010/7/23-8/1 13ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由 前売3000円 当日3300円
作・演出：西島明 振付：山田うん 舞台美術：ふくいく 宣伝美術：大内かよ
舞台監督：上林英昭 照明：colore 音響：高塩顕
衣装：川口知美（COSTUME80+） 制作運営：三村里奈(MRco.)
主催：（有）アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
企画制作：本能中枢劇団、（有）アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
技術協力：鈴木健介（アゴラ企画） 制作協力：尾形典子（アゴラ企画）
芸術監督：平田オリザ
出演：
森下亮{クロムモリブデン]
宮下今日子
飯野遠[民藝]
猿飛佐助
吉原朱美
成田さほ子[拙者ムニエル]
真下かおる[くねくねし]
森田ガンツ[猫のホテル]
横塚真之介
田辺茂範[ロリータ男爵]
2010/7/27(火)曇 7:33-8:58PM(1'25)前方中央 客席満員(60人)
客層：20-30歳代中心、女性過半数。役者さんぽちぽち。
客入れ：ひな壇に椅子6列。開演前に、チラシでお願いのお客持参パンを田辺さんが
回収。20人以上あり、結構沢山。田辺さんは回収後、客席最前列に座り。待機？。
折り込みチラシ厚め。パンフ B5 2ページ。役者へ質問。お題は喜びと恐怖を感じる瞬間。
ほか予定。次回公演。6/18-26「燃えるスカート」＠こまばアゴラ 物販なし。
カーテンコール1回。
舞台。正面に松、上手は竹林の水墨画。センター、ピンクの中華デザインソファ。
お客が持参したパンは下手端の籠に入れておかれ。
構成
・たらこ唇の森下。時刻ボードで「8：00」までカウントダウン。時間到来して
8時だよ！。続々祭り衣装が全員集合。スローモーション歩行〜ドリフ振りで
ダンス。
・ラグビーの基本はタックルと練習。頑張って！以下荒ぶる声をだすチアガール。
タックルする女達をどんどんデッサンする男(ガンツ)は先生(猿飛)にダメを
出され。一方、女性選手は、マグロではいかんとダメをだされ。
・ストローさん！とストローの袋をガンツに吹き飛ばす中国少女。その人は
ストローでなくマエストロとたしなめる成田。成田は森下にあれこれ言われ。中国
少女からは無自覚の悪意をぶつける放題。気の流れが大切と森田、手を貸してと
成田の手を甘噛みする。中国少女、実は成田の妹らしい。占い師と出会う成田。
いつあの子の姉になれるのでしょうか？。お金ならあるという成田に、ねぎくじ
引きを促し。成田はねぎと濃厚なキスを強要され。ブラックボックスがキーと
成田の姉妹を巡って、謎のお告げ。次女という女性(吉原)は、ブラックボックス
を首から下げていた。
・頭が絶壁の長女香子(真下）は、キャプテン(猿飛)にときめく。
・香子は、便器を顔につけた便器先生(宮下）に学校をさぼったことを怒られる。
キャプテンと喫茶店へ行き、熊の木彫人形をプレゼントされたと告白。喫茶店は
禁止ですよと先生からたしなめられる。先生は前頭葉がどうこうと感覚中枢の
うんちく話。生徒達は脳の話がしたい「のう」と混ぜ返す。
先生、男はみな黒い悪魔！、違うの？と自信なさげに香子に迫る。香子は
誘ったのは自分とキャプテンをかばう。そこにキャプテンが現れ、香子を森へ
スケートに誘い、連れ出す。
・寝ているマエストロ。両手に図鑑本を持たされ、その上次々と積まれていく。
盆提灯とミキサーが持ち込まれ、寝ているマエストロのまわりで音を立てる。
が、マエストロは起きない。
・森下・夫と宮下・妻。「とーげーきょーしつ」で一緒の奥さん（吉原）の夫が
亡くなったという。奥さんは夫が貸した折り畳み「キャサ」を返してと求める。
ついで「バーペン（なに？）」を求める。飼い犬の下ベラが出たり入ったり
（格納した？食べた？）で問答。「薄い生ハム」「キューピーの手（だっけ）」と
貸したモノ貸して問答はナンセンスに続く。
・お客さんから集めたパンを女達に手渡す田口。両手にもち、仁王立ちする一同。
対抗意識満々でにらみ合い。仰向けに寝たまま、第三舞台「朝日」の冒頭群読と
手振りダンス。
・昔の赤ん坊はみなパンから生まれた。それを作れる腕のいいパン職人がいなく
なってしまったと猿飛。マエストロは自ら焼いたパンのできが気に入らず意気消沈。
弟子(宮下）は三食パンを提案。弟子に「妹」をオーダーしたと女性客がくる。
パンから赤ん坊は生まれないが、ほかのなにかは生まれるかもしれない。今日は
お客と検証したいと猿飛。パンの中へテレポテーションでハンカチを送ってみる。
・雅にさくらさくら♪。客席の田村は舞台上へ。花畑で植物を愛でる田村ビデオ。
・踊りの師匠・成田。弟子(ガンツ)へ妹の嫁いり話。妹が帰宅、逃げるガンツ。成田は
妹に説教。下女(真下)は女主人へほかに好きな人がいるのでは横やり。
猿飛がやってきて、妻が死んで保険金が入ったと、金を一杯入れた壺をもってくる。
これをみて成田と夫(森下)夫婦は横取りの悪巧みを巡らす。元仕事人(吉原)に、
猿飛の殺害を依頼するが巧くいかない。妹は駆け落ちを決心する。下女・実は
怪しいカルト結社に属している に相談を持ちかける。
猫尽くしでお喋りと歌。妹の婚儀が始まるが、婿は毒蜘蛛に刺されてしまう。
助けるには大量の汗をかかせること、で激しくダンスタイム。その間に保険金が
入った壺は悪い夫婦が盗んでしまう。
・下女ら秘密結社が仕掛けた壷＝爆弾を、猿飛は自分の壺と取り違える。
妹は秘密結社に洗脳され、奉仕の精神を刷り込もうとする。下女は妹に自爆テロを
促すが、壺が爆弾ではないことに気付く。弟子ガンツはといえば、壺強盗のえん罪を
着せられる。妹の善良な恋人は壺の金を手にして、人が変わってしまう。
ダンス。善良だった恋人は高笑いしながら壺を開けると爆発。ダンス。
堂々たるすっとこどっこい芝居が素敵過ぎ。加えて、色気と可愛げある役者が眼福。
香ばしい台詞、脳が痺れる行方知れずのイベントとか展開。開演前のパン集め、
後ほどしたり顔で活用、いきなり黙劇でドリフ、なぜか二次元演劇で第三舞台の
流れなど、痺れるねこ。女と男の意地と欲望ら生っぽい感情がシュールな流れの中
フラッシュしてスパイシー。
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