＠水戸 水戸芸術館 ACM劇場(2011/3/5-6 2ステージ)
http://www.arttowermito.or.jp/play/
全指定 S席6500円 A席6000円 B席4500円
＠青山円形劇場 2/10-24 22ステージ
＠新潟 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 3/8-9
＠大阪 サンケイホールブリーゼ 3/11-13
＠広島 アステールプラザ大ホール 3/14
＠大分 iichiko総合文化センター 音の泉ホール 3/16-17
＠福岡 ももちパレス ももち文化センター 大ホール 3/19-20
作：ニール・ラビュート 演出：三浦大輔[ポツドール]
翻訳：吉岡裕一 美術：田中敏恵 照明：伊藤 孝 音響：中村嘉宏
衣裳：原 まさみ ヘアメイク：鎌田直樹 映像：冨田中理 演出助手：西 祐子
舞台監督：矢島 健 宣伝美術：成川研 宣伝写真：岡田貴之
宣伝ヘアメイク：池田美里、HAMA 宣伝スタイリスト：黒川慎太郎
特別協賛 株式会社ブルボン 企画・制作：ホリプロ
主催：財団法人水戸市芸術振興財団
出演：
向井理 ：アダム（大学生）
美波 ：イヴリン（芸術大学院生）
米村亮太朗：フィリップ（アダム友、ジェニー婚約者）
川村ゆきえ： ジェニー（アダムの元彼女）
2011/3/5（土）晴 6:05ｰ8:26PM(2'19) 3Ｆ上手より 客席満員（500?人）
客層：ほとんど２０才代女性。お友達連れと単独半々かな。
客入れ：場内案内は丁寧。折り込みチラシ少々。パンフなし。物販。パンフ 稽古場
写真版と舞台写真版 1800円。実購入につき内容不明。ポスターＢ２ 2種 1000円
カーテンコール2回2分。2回目は総立ち。
ポツドール・三浦大輔 初の海外作品演出。東京公演をとりそびれたねこには、
ありがたい関東近郊公演なり。
舞台。ギザギザ逆Ｔの字の白い広場と道、そのまま立ち上がって、ダビデ彫造がはめ
込まれ。これって、膣が上の子宮？。男性、または既存の芸術作品が取り込まれた姿？。
調度類は主に銅製、緑青でむしばまれるな造作が施され。使用済みの道具は白舞台の
外に置かれ。最後にその意図が知られ。これらと照明だけで場面展開、にしては、
暗転が長いのが難点。衣裳はシーン毎といっていいほど、頻繁に着替え。
お話。小太りでシャイというモテ度が低い大学生。警備バイト先の美術館で、尖った
美大院生と出会い、虜となってしまう。こだわりをもつ彼女は健康、容姿について
あれこれアドバイス。さえなかった男は見違えるほど変わっていく。男の友人カップル
、特に寝取られた彼女はその変化に不安を覚える。まるで美大生に食われていく
ようなのだ。
芸術至上主義とかの元、不毛の地に傷つく人々が累々。注ぐ作家の視線は厳しいが、
そうであるほどに絶対と断ずることない、人間への愛を感じさせ。三浦大輔作品の
愚かで残酷な人間の描き方と通じるとこがあり。さあどうよと突きつけるような
ラストが強烈。
演技演出は今回も緻密に作り込まれ。対話はむろん、無言の間、不在の時もすきま風
吹くことなし。むしろ沈黙にこそドラマありな、演劇好きにはたまらないインター
プレイを繰り広げ。すっかり現代口語化された日本語訳が見事。しかも日本人の会話
とも違う、堂々とした主張型になってて感心。
役者。さえない男役・向井理。刻むような丁寧な演技で静かに訴えかけ。放っておけ
ない感じが魅力？。感化する美大院生役・美波。要となる役を臆せず、堂々と、
クールに演じ。男の攻撃的な友人役・米村亮太朗。喧嘩場面になると水を得た魚。
辛抱強い人の良さも隠し味。その不安を抱く婚約者役・川村ゆきえ。平凡という
ニュートラルな役所、揺れる心情を丁寧に演じ。
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