＠下北沢 駅前劇場(2011/11/3-13 14ステージ)
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全自由 前売3000円 当日3500円 初日割引 前売2800円 当日3300円
脚本・演出：古川貴義 舞台美術：稲田美智子 照明：工藤雅弘(Fantasista?ish.)
音響：岡田 悠(One-Space) 衣装：三木葉子(nestRobe) 舞台監督：鳥養友美
小道具：箱庭箱 映倫：山内翔 活弁：小野哲史 イラスト：須山奈津希
宣伝美術：Box-Garden House 制作協力：林みく(Karte) 企画製作：箱庭円舞曲
出演：
井上裕朗 ：右近宗一郎(プロデューサー)
片桐はづき ：徳川修子(プロデューサー)
小林タクシー[ZOKKY] ：座間甚平(プロデューサー)
菊池明明[ナイロン100℃]：伊津野和花(デスク)
爺隠才蔵 ：吉田茂雄(助監督ファースト)
大谷幸広 ：柘植とをる(助監督セカンド)
清水穂奈美 ：蓮見哉子(助監督サード)
ザンヨウコ[危婦人] ：西響子(キャスティングマネージャー)
須貝英 ：黒澤明(映繭業界志望の青年)
原田優理子[トリのマーク(通称)]：初音(配給会社社員)
村上直子[ホチキス] ：須尭登望実(広皆代理店社員)
2011/11/13(日)晴 5:05-7:09PM(2'03)正面前方中央 客席満員(120人)
客層：20-30歳代中心、男女半々。
客入れ：◇舞台の両辺4列と正面6列に椅子席。クッション追加で楽。奥(下手)が
見易いと詰め。たしかに下手だと上方部屋の表情がよくみえ。正面席の一部は劇場
特有のエアコン寒い状態。貸しブラケットあったのかな。折り込みチラシそれなり
パンフ B5 3ページ。長い挨拶、場面タイトル、配役、予定。次回公演。
5/16-27「どうしても地味(仮）」＠駅前 6月＠大阪 10-11 「束縛するのは暇だから
(仮）」再来年3月 ＠アゴラ劇場。 カーテンコール2回1分 長く拍手が続き。
ストレートプレイ得意な彼らの最新作。
舞台。会社事務所をカッティングしてみせた島舞台。コンクリート壁の角を正面、
手前に会議テーブル、書類棚、ロッカー。奥の小段を上がって仕切られた応接室。
ソファとTV、パソコン。
お話。弱小映画制作会社。社運をかけた新作だが、脚本の拙さやスタッフの人間関係
そして資金難など問題だらけ。その頃世間では大規模な反体制デモが起き、通りは
騒然としている。配給会社から外されたピンチにある者が閃く。デモと映画をリンク
できないか、かくして悲劇の家庭劇は「革命」の名を冠せられ、一人歩きを始めるの
だったが。
いつもながらの緻密な造り込み、応える役者、取りまく美術と完成度の高い舞台。
それぞれが後ろ暗い事情を抱え、窮鼠猫を噛むと追い詰められ、赤裸々に晒すことに
なる展開。恐ろしくも悲しいありさまと、狂気当然となる顛末に震えるねこ。
お前はこちらにくるなと、捲き込まれ女性ディレクターに汚職をかぶる社長が言う
場面、彼女が自失する光景が重なり、希望と絶望ともやりきれず。文字通り箱庭に
人と関係性を描いてきた彼らだけど、世界を拡げた今回はより真摯で印象深い作品と
なり。次回作が待たれるねこ。
役者。世界のようにとりどり。小林タクシーさん、菊池明明さんの力の抜き方、破れ方
原田優理子の一人靜かぶりが印象。
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