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 はえぎわ「I'm (w)here -アイアムヒア アイアムホエア」

 @下北沢 ザ・スズナリ(2012/5/17-23 9ステージ)
 http://www.honda-geki.com/suzunari.html
 指定 前売3500円 当日3800円 自由 前売3300円 当日3600円
 学割 大学生1000円 高校生以下2000円キャッシュバック

 作・演出:ノゾエ征爾
 舞台監督:田中翼 舞台美術:稲田美智子 音響プラン:井上直裕(at sound)
 照明:伊藤孝(ARTCORE) 衣装:セオキョウコ(bodyscape theatre)
 ドラマターグ:斎藤拓(青年団) 小道具:松栄清 チラシ美術:康舜香
 演出助手:磯崎珠奈、萩野肇、松森モヘー 制作:山田健太朗、田中和則
 出演:
 井内ミワク、町田水城、鈴真紀史、滝寛式、竹口龍茶、踊り子あり、
 川上友里、鳥島明、富川一人、山口航太、ノゾエ征爾、
 金珠代、萩野肇、鈴木将一朗、笠木泉

 2012/5/21(月)晴 7:35-9:23PM(1'48)中段下手 客席超満員(150人)
 客層:大人よりに幅広く、平均30代?。普段演劇をみなそう方も。
 客入れ:自由席ベンチ2、ひな壇に椅子10。びっしりのフル客席。詰めを行うかも
 とのアナウンスあるも未実施。早め入場が吉。折り込みチラシ厚め。パンフ A5
 3ページ。挨拶、出演、スタッフ。次回公演。9/28-10/8「ライフスタイル体操第一」
 @三鷹市芸術文化。物販。過去公演戯曲。 カーテンコール1回。

 岸田賞受賞後第一作。客入れアナウンスで急に声を落とし、殊勝に受賞の報告と
 お礼、戯曲らのPRするのに苦笑ねこ。

 舞台。木造ホールかエントランスロビーかと、ライトブラウンの床と壁。中央に
 ドンとでかい衝立壁あり。床は同系色の一松模様。

 お話。自分がいる居場所で立ち止まり、あるいは向こう見ずにしては、我に帰り、
 また歩き始めて考える。という群像劇。登場人物はいずれも尖っているか、凹んで
 いるかな職業と性癖をもっていて、物議を醸すのが特徴。全体、青春残酷物語を
 痛く、哀しく可笑しく描きまくり。

 前作はなにもない空間に演劇を立ち上げる実験。今回は物語と状況を一層濃密に
 埋め込んでいく試み。言葉や身体を工夫駆使するドラマツルギーを一層進めて、
 痛く重いところも、体感的に面白くみせて案配上々。折折につけ、孤独と不安、
 コンプレックス、満たされない思いなど、心に沁みるが、悪い後味は残さない
 闊達さが◎。

 具体的なセットは置かず、役者芝居とメタファーなシンプルな壁セットで描き。
 自由自在な空間の中、不自由な人を浮きだたせてみせて巧し。自己紹介で始めて、
 近況報告で終わり。役者実名ではじめ、演じてきた役柄へとリアルを受け継ぎ、
 お客と繋がっていくのもまた。前作より興味深くて、はえぎわがこんな面白い作品を
 つくる劇団になるとはと、嬉しく思うねこ。次回作が早くも楽しみねこ。

 役者。一層良く動く、鈴木将一朗。悪口雑言てんてこ舞いぶりが愛おしくなる、
 かつてなさ、笠木泉。一人上手または下手ぶりが痛く愛おしい、川上友里。

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