＠渋谷 PARCO劇場（2012/10/4-14 13ステージ）
http://www.parco-play.com/web/page/
全指定 前半5800円 後半料金6500円 U-25 4500円
作・演出：岩井秀人[ハイバイ] 美術：秋山光洋 照明：松本大介
音響：中島正人 衣裳：小松陽佳留 ヘアメイク：花間真千子
演出助手：山崎総司 舞台監督：谷澤拓巳、幸光順平
宣伝美術：土谷朋子(citron works) 製作：山崎浩一
制作：三好佐智子、山家かおり、市瀬玉子 プロデューサー：祖父江友秀
企画制作：パルコ、quinada、ミーアンドハーコーポレーション
製作：株式会社パルコ
出演(登場順)：
吹越満 ：森田登美男（元ひきこもり 現「出張お兄さん」スタッフ）
チャン・リーメイ ：黒木（先輩スタッフ）
占部房子 ：鈴木かなこ（太郎の母）
小河原康二[青年団]：鈴木きよし（太郎の父）
村健太郎 ：鈴木太郎（引きこもり中の20代青年）
有川マコト[絶対王様]：ベテラン寮生（治療中）
岸井ゆきの ：森田綾（登美男の妹）
金原祐三子[avecビーズ]：斉藤よしこ（和夫の母）
古舘寛治[青年団/サンプル]：斉藤和夫（引きこもって20年）
2012/10/05（金）晴 7:03-8:58PM（1'55）前方下手 客席5割（200人）
客層：20-30歳代中心、業界？の人も結構居そう。女性過半数。
客入れ：最後尾2列は不使用。通路より前方10列に配席、後方まったくの空席。
前詰めなので辺りをみても寂寥感なし、帰りのエレベータ前が混まなくて○。
折り込みチラシそれなり。パンフなし。物販。パンフ B5変形 30ページ 1000円。
ポスター500円。カーテンコール2回？1分。
「ヒッキー・カンクーントルネード」2003年初演の続編。PARCO劇場で吹越満主演と
小劇場演劇界では話題。
舞台。シンプルというチープ。中央に部屋、下手奥に長机を置いて俳優控え所。
上手奥にゴミの山。部屋は壁2面の枠組みのみ。ドアのぶがあるだけ。中央に丸テー
ブルと、椅子替わりの門型が突出。ちょっとガランと空間が空きすぎ感はあり、
センターに意識を集中するねこ。
お話。元引きこもりの森田青年は、今や引きこもり支援団体・出張お兄さんの
スタッフ。先輩の女性スタッフ・黒木とともに20才と40才の引きこもり者の
治癒活動を行っている。現実模擬のシミュレーションをしたり、苦労をするが、
報われるものとも限らない。
特別な状況や心情を細やかに、かつ笑いをもって描きだす前半。ここら、岩井秀人
ならでは。吹越満の憑依方というか、キャラ造りは怖いほどで流石。すべてを相対化
する、残酷なほど醒めた黒木役、チャン・リーメイのドライアップされた演技もまた。
40才引きこもり役・古舘寛治の身も蓋もない酷い発言は、逆に期待通りの面白さ。
終盤に難しい現実の重さがドカンとのしかかり、陰々滅々。パンフによるとあえてと
いう、作家のバランスらしいけど。うーん、会社帰りには荷が重いですよねこ。
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