＠渋谷 PARCO劇場(2012/10/19-28 14ステージ)
http://www.parco-play.com/web/page/
全指定8400円 U-25チケット5000円
＠大阪・森ノ宮ピロティホール 10/31-11/4
＠広島・アステールプラザ大ホール 11/6-7
＠名古屋･中日劇場 11/9-11
＠福岡・キャナルシティ劇場 11/13-15
＠松山・松山市総合コミュニティセンター･キャメリアホール 11/17-18
＠松本･まつもと市民芸術館･主ホール 11/21
＠札幌･札幌市教育文化会館･大ホール 11/24-25
＠仙台･電力ホール 11/27
＠新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場 11/30-12/2
＠横浜･KAAT 神奈川芸術劇場 12/7-9
作：天童荒太(『悼む人』文春文庫刊)
脚本：大森寿美男(戯曲『悼む人』パルコ出版刊) 演出：堤幸彦
写真:細野晋司 音楽:辻陽 美術:松井るみ 照明:倉本泰史 映像:堤幸彦
音響:大木裕介 衣裳:高木阿友子 ヘアメイク:宮内宏明 演出助手:松森望宏
舞台監督:二瓶剛雄、田中力也 演奏:三浦淳(エンジニア)、堀沢真己(チェロ)、
青池春美(ピアノ) 宣伝美術:有山達也 宣伝写真:久家靖秀
プロデューサー：佐藤玄、松田誠 制作：藤井綾子 製作：山崎浩一
企画/製作：株式会社パルコ、株式会社ネルケプランニング
出演：
向井理 ：坂築静人（さかつき しずと 死者を悼む旅を続ける）
小西真奈美：奈儀倖世（なぎ ゆきよ 静人に従う、かつて夫を殺した女）
手塚とおる：蒔野抗太郎（まきの こうたろう 人間不信の雑誌記者）
伊藤蘭 ：坂築巡子（さかつき じゅんこ 静人の母）
真野恵里菜：坂築美汐（さかつき みしお 子を身ごもる静人の妹）
秋山菜津子(声の出演)
2012/10/23(火)雨 2:05-4:49PM(1'09/休17/1'17)後方上手 客席満員(460人)
客層：20-30才代中心にほぼ全員女性。
客入れ：当日券詳細不明。折り込みチラシそれなり。パンフ なし。物販。パンフ
A5横 120ページ 1500円。作演出俳優 ロングインタビュー。ポスター1000円/500円
カーテンコール2回1分。
同名小説の舞台化、ねこ未読。
舞台。後方にかまくらドーム（繭？）。都度、ソファなど持ちこみ式。スクリーンを
3つ配置。町中などスナップ写真や、要所でテキストを終始投影。
お話。事故事件に巻き込まれて亡くなった人々を「慎む」ため、現場への全国放浪旅
をする青年と、影響を受ける人々の心理劇。
いわば鏡な、問題提起をする舞台。慎む人、よく言えば聖者、悪く言えば愚か者。
ただならぬ確執を抱えた、面倒な周囲とも設定に戸惑い、言動に苦笑いしつつ、
骨が軋むような痛みを感じたりするねこ。神戸の震災で、犠牲者を読み終えたHNK
アナウンサーが数字ではなく人生だと悼み、涙を流したことも重なり。忘れないと
やっていけない、がしかしの部分でちくりと感じるねこ。
屈託した，時に奇妙な心理劇を、無駄や装いのない台詞で描いた大森寿美男脚本○。
心苦しいのに、気持ちがいいというさじ加減。邪魔をせず人物を浮きだたせる
シンプルな舞台装置。時にうざったくもあるけど、言葉を越えるときがあるスナップ
写真。テキスト分は多いとどうせ読まないので、そこらは心得てる感じ。
できる俳優がガチンコで取り組み、惑いもまた精度良く演じて、見応えあり。
いつみてもねこにはとらえ所の無い向井さんは、役柄そのまんま。超因業な設定の
役柄と相対死しそうな、小西さんとの対照○。逞しく優しくも傷ましい母役、伊藤蘭
さんに一番感情移入して，じんわりねこ。
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