＠西宮北口 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール（2013/2/21-24 6ステージ）
http://www.gcenter-hyogo.jp/
全指定 一般 4500円 大学生・専門学校生 3000円 高校生以下 2500円
作・演出：岩松 了(兵庫県立ピッコロ劇団代表) 美術：伊藤雅子
音響：Alain Nouveau 衣裳：亀井妙子
衣裳アドバイザー：大野知英(iroNic ediHit DESIGH ORCHESTR)
舞台監督：鈴木田竜二 演出助手：眞山直則 宣伝画：乾 真徳
主催 兵庫県立尼崎青少年創造劇場/兵庫県・兵庫県立芸術文化センター
後援 サンテレビジョン
出演：
・海の上で暮らす家族たち
カサイ家
高橋恵美子：母親
野秋裕香[ピッコロ劇団]：娘
モウリ家
丹羽実麻子：ミキコ
山田 裕 [ピッコロ劇団]：モウリ
土居志央梨：ヨシコ
オリモ家
今仲ひろし[ピッコロ劇団]：夫
立花明依：妻
・灯台守の仕事を失ったワダ家
渡部純二：祖父
風太郎[ピッコロ劇団]：父ハルキ
峯 素子 [遊気舎]：母フサコ
東 龍美：長男ツヨシ
ことえ[空間悠々劇的]：長女シノブ
今村彩夏[劇団てんてこまい]：次女タエ
・灯台守になった三人姉妹
平井久美子[ピッコロ劇団]：オリエ
道幸千紗[ピッコロ劇団] ：マユ
三木千種 [劇団ひまわり]：イズミ
・行政に抵抗する謎の組織SMASH
杏華[ピッコロ劇団]：スギムラ
サリngROCK[突劇金魚]：アヤベ
マイク・ハン：マツモト
佐野 剛[ピッコロ劇団]：サイダ
こんどうけいいち[演劇集団ザ・ブロードキャストショウ]：エトウ
新居則子[劇団パロディフライ]：ムラカミ
松田早穂 [ベビー・ピー]：カシマ
・灯台守を派遣する会社の社員
森 万紀 [ピッコロ劇団]：ムライ
中川義文[ピッコロ劇団]：トミナガ
吉村祐樹 [ピッコロ劇団]：タキグチ
今井佐知子[ピッコロ劇団]：シラト
・海の上で暮らす家族たちを監視する行政の組織
橘 義[ピッコロ劇団]：ミヤゾノ
森 好文 [ピッコロ劇団]：ウルマ
原 竹志[ピッコロ劇団]：キシダ
岡田 力[ピッコロ劇団]：アカギ
・海の上で暮らす家族たちを探る調査員
孫 高宏[ピッコロ劇団]：調査員
山田まさゆき[突劇金魚]：助手
2013/2/23(土)曇|小雨 1:02-3:54PM(77/休15/79)最前方中央 客席ほぼ満員（600？人）
客層：大人中心に子供連れ〜じじばばまで幅広く。女性過半数。
客入れ：エントランスでミニ展示。チラシ原画とともに作家挨拶、出演者プロフィール。
最前E列、舞台との距離があるので最前も丁度いい位。折り込みチラシそれなり、
袋入り、捨て場所あり。物販なし。シアターガイド売り。 カーテンコール1回1分。
岩松了最新作、東京にはない演劇をの志とのこと。
舞台。手前、断層にピット下に下る歩行用坂。遠く一面、布を渡して海原、防波土嚢
を渡して港湾、壁を設けて事務所とシンプルに転じ。
お話。罪また社会不適合ありと判断されたものは、海上生活へと追放する法律制定。
教育論学者はいじられていたと過去を詐称、夫婦は妹を同居させ不道徳、
傘置き場＊を自宅前に移動し行政長を誘い込んだ罪など。＊傘は放射能に汚染された
雨を防ぐため、行政が設置した備品。海上生活から鈴木家が消息不明となり、行政は
反抗組織SMASH（普通の生活を取り戻す活動）の仕業とみる。しかし、SMASH側は
行政の新たな企みごとであると疑いを深める。失踪事件の責任を問われ、担当一家は
すげ替えられ、派遣会社もとばっちりをうける。ごたごたをよそに、海上生活者達は
監視員の目を盗んでは上陸していた。そんな折、汚染された住居の瓦礫が流れ着き、
扱いに困った行政は焼却処分を決めるが、SMASHは無かったことにすることを許さず
これを強奪してしまう。
波のまにまに漂うように足下定まらぬ、不安定な状況と事情を描く群像劇。
自意識過剰、不安過多、疑心暗鬼、自虐と被虐など。神経症かという程のやりとりが
絶え間なく、密度の濃い岩松節が徹頭徹尾で堪らないねこ。言葉尻をとらえ、裏を
読み、ものにこだわり、また一見脈略のなく発言や場違い（役所にセクシー秘書、
パンツ一丁職員など）など。生理を刺激するスパイシーな言動、成り立ちのちりばめ
はまるでシュールなコラージュ画のようで非凡。物語はむしろ影で、表立つ心理の
数々を飽かず眺めるねこ。
役者。懸命に脚本に取り組み、猪突猛進あるいは手探りしてる様が伺えるよう。
応援小旗を振るねこ。
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