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 範宙遊泳「インザマッド(ただし太陽の下)」

 @駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2014/8/9-17 14ステージ)
 http://www.komaba-agora.com/
 全自由(整理番号付き) 一般 予約3000円 当日3500円 学生 予約2500円 当日3000円
 高校生以下 予約・当日1000円

 作・演出:山本卓卓 原案:坂口安吾「堕落論」ほか 音楽:千葉広樹
 美術監督:たかくらかずき 美術:中村友美 衣裳:藤谷香子(FAIFAI)
 照明:山内祐太 音響:高橋真衣 舞台監督:櫻井健太郎
 フライヤー写真:斉藤翔平 制作:坂本もも(範宙遊泳|ロロ)
 芸術監督:平田オリザ 技術協力:鈴木健介(アゴラ企画)
 企画製作:範宙遊泳 さんかくのまど (有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
 主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
 出演:
 根本大介 :ダイちゃん(リーマン)
 椎橋綾那 :アヤちゃん(その恋人)
 名児耶ゆり:ユーちゃん(アイドル)
 武谷公雄 :武谷選手、デッキー、男、若い男、武谷公雄
 中林舞  :女

 2014/8/12(火)曇|雨 2:02ー3:14PM(1'12)中段中央 客席超満員(80人)
 客層:20-30才代中心、男女半々。
 客入れ:開場時30人ほど。へそ付き張り出し舞台。ベンチ3、椅子2列。椅子センター
 5席は予約席。センターよりが○。空席誘導きちんとあり。折り込みチラシ極厚。
 パンフ A4両面。物販。台本ほか。カーテンコール1回。

 舞台。調度類なし。正面大スクリーン、地繋がりで床〜客席まで糸巻き型に延び。
 お話。坂口安吾「堕落論」がベースとか。サッカーなんだかに敗戦国日本を背景、
 ポンコツになる選手、踏み外すアイドル、岡惚れまた愛の亡霊に取り憑かれる
 男女ら、墜ちていく人、時代の状況。

 諸々ダメになるありさま、その心象をスパイシーなビジュアルの連続で描く。ベタな
 会話劇も一味加えて鮮烈。伸縮性のあるスクリーンが歪み、見立てられたり、
 劇場の日常が変化していく折々が面白いねこ。密な小劇場空間だと一層感。
 後半は心理、夢幻劇の趣きとなり。人物にこめられた寓意が立ち現れて、なお
 刺激的。演劇の嘘、嘘の中の本当を楽しみ、そして震えるねこ。

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