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 F/T14 薪伝(しんでん)実験劇団「ゴースト 2.0 イプセン「幽霊」より」

 @池袋 東京芸術劇場 シアターイースト(2014/11/22-24 3ステージ)
 https://www.geigeki.jp/
 全自由(整理番号つき)2500円 当日+500円

 演出:ワン・チョン 演出助手:ディン・イー 照明:リウ・シューチャン
 音響:ヤン・ファン 音楽:タン・ジュリアン 制作:チェン・ジョン
 東京公演スタッフ 技術監督:寅川英司 照明コーディネート:森下 泰
 音響コーディネート:相川 晶 制作:喜友名織江、砂川史織
 製作:薪伝実験劇団 主催:フェスティバル/トーキョー
 出演:
 リー・ヨウ
 リー・ジアロン
 リー・ボーリン
 ワン・シアオホアン
 トン・モン

 2014/11/22(土)晴 5:04-6:08PM(1'02)後方中央 客席6割(90人?)
 客層:学生と20代〜大人。関係者多そう。男女半々。
 客入れ:F列最前。ライブ映像とも上演なので引いてみた方が吉。字幕はスクリーン
 下端に表示。折り込みチラシそれなり。不要チラシ置き場なし。パンフ A5冊子。
 物販なし。カーテンコール3回2分。

 昨年フェス賞を受賞した中国の劇団、その受賞記念公演とか。
 舞台。三脚のせたビデオカメラが4台、その映像を分割スクリーンで投影。
 上手側半分の床にグレーのカーペット。三脚下に縫いぐるみ、傘、ペール缶など
 置かれ。ほかは素の劇場のまま。
 お話。イプセンの原作を世襲・因習が根強い中国社会問題に当てはめ。中国高級官僚
 (かな)の妻。家を守るため愛のない結婚も、スキャンダラスな夫の所行を隠蔽し
 偽善に終始。元上司を讃える書記官が来訪、その前に現れたのは心を患う海外帰りの
 息子。次ぐ次ぐと出没する因縁の幽霊達、違法、不道徳、不貞、近親相姦…。

 社会派演劇+愛憎メロドラマ+ギリシャ悲劇。欲深だねえな、こってり濃口舞台。
 過激な内容に、ライブカメラ実況趣向で客観俯瞰を持ち込んでクールダウン。
 映像で上下ら人間関係、陰でこそこそ、潜在意識など重ね合わせたり、見せ方の趣向
 を凝らして興味深し。映像、演技で字幕の視点行き交いが煩わしい時は特に前半あり。
 馴れでしょうか。俳優。ド直球の熱演だけど、冷静なコントロールが効いている印象
 で巧し。

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