＠池袋 東京芸術劇場シアターイースト(2023/07/15-23 11ステージ)
全指定 前売・当日共 一般6500円 障害3000円 学生4000円
作・演出：詩森ろば 舞台美術：杉浦充 照明：榊美香(有限会社アイズ)
音響：青木タクヘイ(STAGE OFFICE) 舞台監督：土居歩、田中翼
演出助手：溝端理恵子 宣伝美術：詩森ろば 制作：三國谷花
票券管理：イビケイコ 宣伝：吉田プロモーション プロデューサー：岡島哲也
宣伝写真：大村祐里子 宣伝写真ヘアメイク：木村真弓
健全な稽古場のためのアドバイザー：古元道広
企画製作：一般社団法人 風琴工房
助成：文化庁文化芸術振興費補助金（舞台芸術創造活動活性化事業）
出演：
原嘉孝 :前島亨（障害者を殺した青年）
那須佐代子：葛原佐恵子（息子を殺された母親）
津村知与支[モダンスイマーズ]：戸田慎一（施設職員）
新垣亘平 ：葛原直樹（障害を持つ、佐恵子の息子）
2023/07/18（火）猛暑 7:04-8:31PM（1'27）中段中央 客席9割？（220人）
客層：2世代、女性8割、前方席はほぼ20才代女性。
客入れ：感染対策。検温なし手指消毒任意。最前C列。当日パンフ A4 1枚。
ロビーポスターの写真撮影可能とわざわざのアナウンスあり。物販。パンフ B5
2000円 台本1500円 次回公演1月 アンネの日 カーテンコール2回。
舞台。斜に平台状舞台面、前方グレー床、後方一段高くフローリングと上空に
格子天井。前方が青年のアパート、後方が施設内で概ね区分。対話の展開につれ
境界は曖昧となっていき。
お話。事件から10年、障害者を殺した青年と殺された母の対話、それぞれの加飾の
ない胸の内と、世界にある越えがたい断絶が描かれる。
よりよき世界を目指しても答えが違う、苦しみだけが共鳴してやるせない、けど
それが断絶の架け橋かも〜等々、終演が始まりのような物語。現実の障害者殺人を
モチーフ。傲慢な思想に未来を見いだした青年（暗黒の歴史の繰り返し）と、
立ちはだかろうとして揺れる被害者の母親。障害者への正負の矛盾した気持ち、
母親の無辜な愛情と疲弊する心身の軋轢、また介護のプロとしての客観視と個人の
感情 ら断絶のありのままの姿を装うことなく、感情に走らずに表してて好感。
対話とモノローグ1本でというのも。近作は母親役ばかりを観ている那須さんが、
まさに母親で心を掴まされる。カルトに侵される鉄面皮も中身は淋しい少年という
揺れを滲ませて魅力の原さん。彼がいて良かった、冷静と情熱の狭間に立つ
津村さん。繰り返しが切ない、没入度が凄い新垣さん。
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