ク・ナウカ「トリステナ-女に負けられない男たち」
＠新宿・タイニイアリス（1995/3/18-22、次回５月加賀演劇フェス）
原作：ソフォクレス、フーゴー・フォン・ホーフマンスターン
構成・演出：宮城聰
1995/3/18(土)7:30-9:00PM 雨 満員（170人位）
お話。トロイを侵略・凱旋するも、連れかえった王女とともに、王妃とその情夫に
惨殺されたアガメムノン王。これは、彼の娘エレクトラと弟の復讐の物語。
予習も知識もなしねこ。エレクトラの父への思慕（？）、逃走（？）した弟の
復讐の期待に、好奇心。なぜこれほど、強い思いを？。父兄弟関係以上の何かが
あるのか。特に前説、説明のない舞台に想像かんぐり、あれこれ楽し。
殺しのカタルシスは、声だけ、手先だけで。これも想像力を喚起して巧い。
実験公演らしい。女ごころ演歌カラオケとかあるけど、基本かわらず「人間」浄瑠璃。
ちと、拍子抜け。前半、エレクトラはひねたＯＬにしか見えなかったりする。なんでか。
後半、太夫が宮城聰氏に変わる（動く俳優＝阿部一徳）。静かな凄味、○。
トーキングﾞ+スティールドラム生演奏が、終始。同じようなリズムに、ぼぉーとしてくる。
土着民族舞踊みたいのは、退屈。あんま好きじゃない。でも、冒頭、女性達の手し
ぐさのダンス、○。一人だけ、頬に手をやるなど、日常の動きで、和を微妙に崩す
こういうの好き。
客入れからある、女性裸像。顔に花、局部に黒丸。裏は見てのお楽しみ。あれは、
即物的意味と、あぶない意味かしら。
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