グローブ座カンパニー 子供のためのシェイクスピア「ロミオとジュリエット」
＠新大久保・パナソニック・グローブ座 (1995/7/27-8/8)
指定席(1F)4000、自由（今日は2F）2000円
作：Ｗ.シェイクスピア（松岡和子訳） 構成：田中浩司 演出：加納幸和
出演：ロミオ：大井輝彦 ジュリエット：伊沢磨紀 乳母/ピーター：山崎清介
マキューシオ：明楽哲典 ベンボーリオ：植本潤 ティボルト：戸谷典弘
ロレンス神父：間宮啓行 モンタギュー：水下きよし モンタギュー夫人：八代進一
キャピレット：佐藤 誓 キャピレット夫人：北村魚 大公：桂 憲一
1995/7/28(金)7:00-9:20PM(休憩15) 晴 2F中央から 客席３割(250）
とても楽しくて、悲しい。冴えてる、大人こそ楽しめる加納演出、◎。
客席。１Ｆ２００人、２Ｆ５０人ほど。いつもの３Ｆの自由席は、空席多いせい
か２Ｆに。２０００円、安い。お子様連れは、１、２割ほど？の少なさ。大部分
花組フリークのおねえさま達、後は１割ほどの演劇ファンか。子供とお母さんを
舞台にあげてとかあるけど、とくに子供子供した甘たるい演出はなし。逆に、主
人公二人のＨとかあって、あれれ。
前半、遊びやりたいほーだい。派手でカラフル。子供むきだから？。場内のおね
えさま達に大受け。花組のお楽しみガジェット好きな人、必見。歌舞伎「黒塚」
ばりに、家や家財道具を引いたり、道路工事な連獅子が舞って、頭からスモーク
とか。山崎清介のＵＦＯキャッチャーとか。ばく転なＪＡＣもあり。南蛮渡来な
奇天烈衣装、可愛い。人形（役者に似せた。これがまた可愛い）劇なども、ちと
あり。後半のシリアスでも、ガジェット忘れない。なんか楽しくて、よいよい。
伊沢磨紀は、孫ギャル風つうか、２８歳の恋の切実さとかも持ってる１４歳ジュリ
エット。かったるそうに、ラップ聞きながら、夜中にドリップコーヒーなこましゃくれた
子。それが小心者のロミオにあって、恋に狂う。後半のエスカレートする悲劇では
、身を切る悲嘆。なんか、切実で胸にくる。わりとさらりと過ぎる仮死の薬を飲む
場面とか、希望と不安の気持ち、こもってて○。高揚する周囲と気持ちに合せて
、マイフェアレディ"〜DANCED ALL NIGHT"を使う演出もいい。
後半の闇を従えた照明も、場面に合ってて、○。遊びは遊び。しめるとこ、
ちゃんとしめてて、好感。
乳母が、シェイクスピアな人形・ピーターを連れて、全体を見てるっていう仕掛
けもあり。面白し。パンフ。子供向けに書いてあるけど、劇は観客それぞれが完
成させるものなんて趣旨に、ふむふむ。鳴物（子供の・・）のせいかどうか、不
入りが寂しいねこ。
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