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 グローブ座カンパニー 「ヴェニスの商人」

 @新大久保・パナソニック・グローブ座 (1996/5/9-26 15ステージ)A席6000 B席3000
 演出:ジェラード・マーフィー
 出演:シャイロック 木場勝己 ポーシャ 毬谷友子 アントーニオ        武正忠明
 ネリッサ     竹下明子  ソラーニオ、                 モロッコの大公他 山崎清介
 バッサーニオ 松田洋治 サレーリオ 彩乃木崇之 グラシアーノ       明樂哲典
 ラーンスロット 戸谷昌弘  ロレンゾー 尾崎右宗    ジェシカ           佐藤あかり
 ギター演奏  南 明徳

 1996/5/12(日)2:00-3:55PM 晴 最前列より 客席7割(1F 9割)

 '93-4以来、出演者替えての同氏演出。前回未見。パンフの写真だと、上杉
 祥三・シャイロック、松浦佐和子・ネリッサ(ポーシャの侍女)?。うーん
 、凄みありそなキャスト(今回比。推定)。
 
 舞台。稽古場雰囲気。中央布衝立と椅子。舞台脇、奥椅子とかテーブル。
 そぞろ役者が登場。衣装もなし普段着稽古着。女性はちと違い。黒ロング
 スカート+ブラウス(ポーシャ)、+Tシャツ(ネリッサ)、黒ワンピドレス
 (ジェシカ)。法廷、男変装じゃ、スカートを黒パンツに。わかりやすい演出。
 ストレッチしたり、談笑な役者達。と、ギタリストがさり気に音楽。
 で、芝居がすっと立ち上がる。かっこいい。劇中の役者、ギター、ヴォーカル
 が簡素に絡む場面も美しい。

 お話。お坊ちゃまな優先民に、理不尽な抵当で復讐せざるを得なかった
 差別民の悲劇。を恋のロマンの甘さでくるんだ荒くれもの。2時間休憩なし。
 ちゃきちゃき進む舞台。カット部分あるらしいけど、?。

 素の舞台で一層浮かぶ人物像。無知、傲慢無知な優先民の商人。に理知的な
 シャイロック。人でなしな担保にすがる苦しみが胸に来る。血はとるなの詭弁
 にあっさり崩れる彼。ただ、暴走する自分を止めるきっかけが欲しかったのか。
 とそんな人間らしさを感じさせる木場・シャイロック、◎。爆発する感情の
 切れ味もグー。

 毬谷さんが手放しに愛らしい。まじか、おでこが見れたのも嬉しい。竹下さんと
 じゃれる場面の楽しさ、◎。少年なすっとした持ち味の竹下さん、久方笑顔に
 微笑みねこ。もっと日本で芝居してほしいよ。山崎さん。王様とか、なさけない
 おやじとか五役?も。巧い可笑しい。脇で待機の役者も微笑み。
 松田さん。ポーシャがバッサーニオに惚れた理由、?。恋は異なもの。